偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2019-01-01から1年間の記事一覧

スピッツ『見っけ』の感想だよ!

はい、スピッツ3年ぶりのニューアルバムです。 これが出るまでにスピッツ全アルバム感想を完走したかったんですが、蓋を開けてみれば3枚分しか書けてなくて(。・ ωてへぺろ♡という感じですわ。見っけ(初回限定盤)(SHM-CD+Blu-ray付)アーティスト:スピッツ出版…

吉富昭仁『地球の放課後』(全6巻)漫画感想文

終末SFミステリー×ハーレムラブコメ。謎めいた不穏さとほのぼのエッチさの融合による奇妙な違和感がクセになる漫画でした。 地球の放課後(1) (チャンピオンREDコミックス)作者:吉富昭仁出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2013/07/12メディア: Kindle版地…

田島列島『子供はわかってあげない』(上下巻)漫画感想文

これはねぇ〜〜〜っ、やばい。好きすぎるですわよね。子供はわかってあげない(上) (モーニング KC)作者:田島 列島出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/09/22メディア: コミック子供はわかってあげない(下) (モーニング KC)作者:田島 列島出版社/メーカー: …

夕方五時なので

実はこの日に他のみんなほどの強い思い入れはない。 私が初めて彼の歌を聞いた時、彼はもうこの世にいなかったので。 それでも、みんなと違う音楽を知りたくて毎日ラジオを聴いていたあの頃に、これまたラジオから流れてきて初めてあの曲を聴いた時、何かい…

加藤元浩『C.M.B 森羅博物館の事件目録』全巻読破計画① 11〜20巻

というわけで、QEDを40巻まで読んだのにこっちは全然だったので足並みを揃えに行きます。 (各話採点基準↓)★1 →→→→→いまいち ★★2 →→→→まあまあ ★★★3 →→→普通に面白い ★★★★4 →→とても面白い ★★★★★5 →めっちゃんこ面白い 11巻 C.M.B.森羅博物館の事件目録…

大山誠一郎『アリバイ崩し承ります』読書感想文

奇妙な理由でアリバイ崩しを承ってる美少女時計屋の店主。刑事の主人公は仕事でアリバイに行き詰まると、近所の商店街にあるこの時計屋で「アリバイ崩し5000円也」を利用してるっていうお話。アリバイ崩し承ります (実業之日本社文庫)作者:大山誠一郎出版社/…

大山誠一郎『赤い博物館』読書感想文

うっかりミスから不祥事を起こしてしまった刑事・寺田聡は、警視庁犯罪資料館、通称〈赤い博物館〉に左遷されてしまう。 過去の事件の証拠物件にラベルを貼るという単調な仕事にうんざりする聡だったが、そんなある日、館長の緋色冴子警視が迷宮入り事件の再…

加藤元浩『Q.E.D 証明終了』全巻読破計画④ 31巻〜40巻

はい、もうね、久しぶりなんてもんじゃないっすよ!1年ぶり! 例年年末になると忙しくて小説一冊読む気力が湧かなくなるので、映画とかマンガが多くなるんですよね。という事情がなければ読まないのかって感じですけど、読み始めるとやっぱりめちゃくちゃ面…

2019年、私的アルバムランキング!!!

はい、それでは小説ランキングに続いて今年のアルバムランキングです。 小説の方は今年読んだものでしたが、こちらは今年リリースされた作品を対象にやっておりますのでよろしく。 今年は、個人的に好きなバンド四天王がみんなアルバムを出すという個人的に…

2019年に読んだ小説ベスト10(非ミステリ編)

はい、というわけで、ミステリ編に引き続きまして非ミステリ編です。まぁミステリとはなんぞやという話にはなるんですが、そこはもう私の独断と偏見でジャッジしてるのでご了承下さい。 一応、多少ミステリ要素があってもそれが主眼ではないものはこちらに入…

2019年に読んだ小説ベスト10(ミステリ編)

おはこんばんちわ。もういくつ寝るとクリスマスからのお正月ってな坊さんもダッシュするこんな時期になってまいりましたがいかがお過ごしですか? 私はといえば相も変わらず特に書くほどのこともないループもののような日々を過ごしております。そんなわけで…

阿津川辰海『紅蓮館の殺人』読書感想文

気鋭の著者の3作目。 わけあって前から名前は知ってたんですが、読むのは初でした。結果、めちゃ面白かったです。紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)作者:阿津川 辰海発売日: 2019/09/20メディア: 文庫高校生の田所は、友人で名探偵の葛城とともに勉強合宿を抜け出…

燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』ざっくり感想

ボクたちはみんな大人になれなかった (新潮文庫)作者: 燃え殻出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/11/28メディア: 文庫この商品を含むブログを見る2016年、おっさんのボクは、1999年に好きだった"最愛のブス"に間違ってSNSの友達リクエストを送ってしまう。…

村上春樹『夜のくもざる』ざっくり感想

夜のくもざる―村上朝日堂短篇小説 (新潮文庫)作者: 村上春樹,安西水丸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/03/02メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 16回この商品を含むブログ (39件) を見る1話4ページほどの超短編に安西水丸画伯のイラストを添えた36編の…

坂木司『先生と僕』ざっくり感想

先生と僕 (双葉文庫)作者: 坂木司出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2011/12/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (17件) を見る大学生の二葉は殺人事件の起こるミステリーも読めないくらいの超怖がり。ひょんなことからミステリ好き…

尾崎世界観『祐介』ざっくり感想

はい、記事タイトルの通り、ざっくりです。 今年読んでいたけど感想記事を上げていなかった本がいくつかあるので、これからまとめてざっくりと短文感想を書いて供養しようというコーナーのつもり。別に必ずしもつまんなくて書かなかったわけじゃなくて、タイ…

坂木司『何が困るかって』読書感想文

ほのぼの系のキャラクター系日常の謎ミステリの旗手......みたいなイメージの坂木司ですが、本書はいわゆる奇妙な味のショートショート集。何が困るかって (創元推理文庫)作者: 坂木司出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/12/20メディア: 文庫この商品…

山田正紀『人喰いの時代』読書感想文

第二次大戦の少し前、北海道はO市。 船の上で出会った呪師霊太郎と椹秀助という2人の若者がいくつもの不可解な事件に遭遇する......という連作短編探偵小説。 人喰いの時代 (ハルキ文庫)作者: 山田正紀出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 1999/02/01メ…

ブルー・バレンタイン

ここんとこ、500日のファッキンサマー、アバウトタイムと、時間ラブストーリーを観てきたので、ここらでこいつをぶち込んどこうかなと思いまして......。ブルーバレンタイン (字幕版)発売日: 2015/03/13メディア: Prime Videoこの商品を含むブログ (2件) を…

山田正紀『ブラックスワン』読書感想文

実を言うと山田正紀氏は私の通っていた学校のOBで、50近く年が離れているとはいえ同窓の人間としてシンパシーを抱いていたりしまして。 とは言いつつ、『ミステリ・オペラ』を読んだ時に長い割にあまりハマれず、それ以来きちんと読んでこなかったのですが、…

歌野晶午『Dの殺人事件、まことに恐ろしきは』読書感想文

歌野晶午による、江戸川乱歩の名作短編たちへのパスティーシュ短編集。 Dの殺人事件、まことに恐ろしきは (角川文庫)作者: 歌野晶午出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2019/10/24メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 歌野さんは以前にも長編『死体を買…

法月綸太郎『怪盗グリフィン、絶体絶命』読書感想文

懐かしの、講談社ミステリーランド。 怪盗グリフィン、絶体絶命 (講談社文庫)作者: 法月綸太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/09/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 「ライト・シング、ライト・プレイス(あるべきものを、あるべき場…

中西鼎『東京湾の向こうにある世界は、すべて造り物だと思う』読書感想文

本屋さんにさぁ、このタイトルでこの表紙でこのあらすじの本が置いてあったら、私なら買うでしょ! という謎の使命感のようなものに駆られて買ってみた、いかにもエモそうな小説です。東京湾の向こうにある世界は、すべて造り物だと思う (新潮文庫nex)作者: …

アバウト・タイム 愛おしい時間について

いやー、ついにこの大人気作を観ましたよ!観たんですけどね......。 アバウト・タイム ?愛おしい時間について? (字幕版)発売日: 2015/04/10メディア: Prime Videoこの商品を含むブログを見る スコア: 1.0 ★☆☆☆☆ 一族の男に代々伝わる特殊能力であるところの…

(500)日のサマー

"運命の恋"を信じるトムと、信じないサマー。2人の出会ってから終わるまでの500日間を描いた、ラブストーリーに在らざるボーイミーツガールの物語。(500)日のサマー (字幕版)発売日: 2013/11/26メディア: Prime Videoこの商品を含むブログ (1件) を見る え…

イエスタデイ(2019)

イエスタデイ (オリジナル・サウンドトラック)アーティスト: ヒメーシュ・パテル出版社/メーカー: Polydor Records発売日: 2019/06/21メディア: MP3 ダウンロードこの商品を含むブログを見る 最&高&最&強でした! 売れないアマチュアシンガーのジャックが、…

野崎まど『【映】アムリタ』読書感想文

はい、みんな大好き野崎まど先生のデビュー作。 むかーし読みましたが、読書会のために再読。 [映]アムリタ 新装版 (メディアワークス文庫)作者: 野崎まど出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2019/09/25メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 井の頭芸術…

西澤保彦『パズラー 謎と論理のエンタテインメント』読書感想文

タイトルの通り、謎が論理的に解決されるパズラーと呼べる作品を集めたノンシリーズ短編集です。パズラー 謎と論理のエンタテインメント (集英社文庫)作者: 西澤保彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/09/20メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブ…

西澤保彦『からくりがたり』読書感想文

8編の短めの短編から成る連作集風の長編。からくりがたり (幻冬舎文庫)作者: 西澤保彦出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2017/10/06メディア: 文庫この商品を含むブログを見る毎年年末年始に起こる殺人事件と、"計測機"と呼ばれる謎の男を軸にしつつ、各話で友…

沢村浩輔『夜の床屋』読書感想文

ミステリーズ新人賞を受賞した表題作を含む、著者のデビュー短篇集です。 夜の床屋 (創元推理文庫)作者: 沢村浩輔出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2014/06/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (11件) を見る 前半3編はいわゆる日常の謎ミステリなので…