偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2022-01-01から1年間の記事一覧

今月のふぇいばりっと映画〜2021/1-2

今月の作品はこちら。・A GHOST STORY(2017) ・キング・オブ・コメディ(1983) ・ショーシャンクの空に(1994) A GHOST STORY(2017) A GHOST STORY / ア・ゴースト・ストーリー(字幕版)ケイシー・アフレックAmazon あけおめことよろ〜さて、新年一発目は元旦の…

道尾秀介『いけないⅡ』感想

各話の最後に載ってる画像を見ることで謎が解けるという趣向で話題になった『いけない』の第2弾。 といっても、ストーリーにはなんら繋がりがないのでどっちを先に読んでも大丈夫です。 というか、個人的には本作の方が謎解きが分かりやすいので、本作を先に…

今月のふぇいばりっと映画〜2020/10-12

今回の作品はこちら。 ・ジョーカー(2019) ・ジーパーズ・クリーパーズ(2001) ・ヒューマン・キャッチャー/ジーパーズ・クリーパーズ2(2003) ・リターン・オブ・ジーパーズ・クリーパーズ(2017) ・トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン(1980) ジョー…

今月のふぇいばりっと映画〜2020/9

今回の作品はこちら。・ホムンクルス/新種誕生(1997) ・アリス・スウィート・アリス(1977) ・誕生日はもう来ない(1981) ホムンクルス/新種誕生(1997) ホムンクルス 新種誕生 [DVD]ロンダ・グリフィンAmazon下水で拾われたねちゃどろクリーチャーを巡って2人…

今月のふぇいばりっと映画〜2020/7〜8

年末で忙しくそうそう本を読んだりも出来ないので、サボってた間のふぇいばりっと映画のコーナーを補填して年明けまでの記事数を稼ぐことにします! 2020年7月から先月までの分があるのでしばらく保つぞ! 今回の作品はこちら。・鬼婆(1964) ・9人の翻訳家(2…

今月のふぇいばりっと映画〜2022/12

こんにちくわ! 来年は、というか先駆けて今月から、「映画を観よう年間」ということに自分の中で決めちゃったのでまたふぇいばりっと映画のコーナーを復活させようと思います(いちおう偽物の映画館なので)。 相変わらず基本Filmarksに書いたのの転載とたま…

2022年に読んだ小説ベスト15ほか

それでは年末恒例の今年読んだ本ランキングです。 例年通り新作に限らず単純に私が今年読んだやつなのでご了承ください。今年は仕事が当社比で忙しくなかったのと映画を観ずに本を読むイヤーにしてたので100冊くらい読めました。別にたくさん読めば偉いわけ…

中町信『告発(accusation) 十和田湖・夏の日の記憶』

トクマの特選による「死の湖畔」三部作の第2弾。死の湖畔 Murder by The Lake 三部作#2 告発(accusation) 十和田湖・夏の日の悲劇 (徳間文庫)作者:中町信徳間書店Amazon 夏の日の十和田湖で、松口という男がボートの転覆で死ん…

2022年、私的アルバムランキング!!

おはこんばんちわ! 早いもので今年ももう終わるので毎年恒例のアルバムランキングやります。 毎年言い訳してるけど音楽そんな詳しくない人間が好みだけで選んでるので「これがこれより下!?」とか「あれ聴いてないの!?」とかあると思いますごめんなさい…

水鏡月聖『僕らは「読み」を間違える』感想

なんか乙一推薦とかって話題になってたので読んでみました。僕らは『読み』を間違える (角川スニーカー文庫)作者:水鏡月 聖KADOKAWAAmazon 学生という生き物は、日々「わからないこと」の答えを探している。 明日のテストの解答、クラス内の評判、好きなあの…

トマス・H・クック『夜の記憶』感想

久しぶりのクック。 久しぶりやなぁと思って調べたら2年ぶりでした。しんどすぎて頻繁に読みたい作家ではないけど年1くらいでは読んでいきたいです。反省。 夜の記憶 (文春文庫)作者:トマス・H. クック文藝春秋Amazon 少年時代に姉が殺された夜の記憶に苛ま…

ギリシャラブ『魔・魔・魔・魔・魔』感想

今回は2年前くらいから大注目してる、というか既にスピッツを抜いたら1番好きなバンドと言ってもいいくらいハマってるギリシャラブというバンドの新作アルバムの感想を雑に書きます! スピッツのアルバムの感想は毎度1万文字くらいになっちゃうので、スピッ…

古川日出男『サウンドトラック』感想

古書店で目が合ったので買ってしまいました。サウンドトラック 上 (集英社文庫)作者:古川 日出男集英社Amazonサウンドトラック 下 (集英社文庫)作者:古川 日出男集英社Amazon うーん、なんか、難しかったです。海難事故で父親を失った6歳のトウタと、母親の…

十市社『亜シンメトリー』感想

『ゴースト≠ノイズ(リダクション)』『滑らかな虹』でどハマりした著者の現状では最新作となる短編集。亜シンメトリー作者:十市社新潮社Amazon 本書には4編の短編が収録されています。 そのうち1話目と3話目は続き物になっていて、2話目と表題作である4話目は…

十市社『滑らかな虹』感想

『ゴースト≠ノイズ(リダクション)』が今年ベスト級によかったので間髪入れずに著者の第二作である本作を読んだのですが、今年ベストがまた更新されてしまった......。滑らかな虹 上 (創元文芸文庫)作者:十市 社東京創元社Amazon滑らかな虹 下 (創元文芸文庫)…

十市社『ゴースト≠ノイズ(リダクション)』感想

2013年に電子書籍としてKindleでセルフパブリッシュされた作品が東京創元社の編集者の目に止まり、翌年に単行本として出版されるという異色の経緯を持つデビュー作です。 ゴースト≠ノイズ(リダクション) (創元推理文庫)作者:十市 社東京創元社Amazon 小さな…

11/8 金沢旅行d2

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11/7金沢旅行d1

おしゅし。 めちゃうまかった。素人ですら鮮度が違う感じが分かる。 加賀棒ソフト。 金箔ソフト。生搾りモンブラン金沢カレー 昼と夜でフィルターの違う人。

平尾昌宏『ふだんづかいの倫理学』感想

倫理学の先生による、倫理学をしっかり学ぶつもりのない読者のための「今日から使える」倫理学の本です。ふだんづかいの倫理学作者:平尾昌宏晶文社Amazon とりあえず前書きが面白い。 倫理学の本ってのはやたら難しい用語が出てくる専門的なものか、エッセン…

11/3

樋口修吉『ラスト・ラブレター 最後の恋文』感想

トクマの特選から、『ジェームス山の李蘭』に次ぐ2作目の樋口修吉作品。 ラスト・ラブレター 最後の恋文 (徳間文庫)作者:樋口修吉徳間書店Amazon 過去の経験から女性と関係を持つのに消極的になっている家具職人の清雄と、彼のパトロン的な家具店主の阿見子…

スピッツ『空の飛び方』今更感想

スピッツ全曲感想シリーズ、今回はこちら。空の飛び方アーティスト:スピッツユニバーサルAmazon おそらく葛藤の最中にあって軽快な曲でさえも全体に何か暗さや苦しさのようなものを感じさせた前作『Crispy!』から一皮剥けて、軽やかだけど変な安っぽさはない…

永井玲衣『水中の哲学者たち』感想

1991年生まれの若き哲学研究者による、ゆるくも美しい哲学エッセイ。水中の哲学者たち作者:永井玲衣晶文社Amazon 著者の永井玲衣さんは哲学研究者にして、哲学対話のファシリテーターってのをやってる人です。 哲学対話というのは、学校など多人数のグループ…

荒井裕樹『まとまらない言葉を生きる』感想

フォロワーが読んでて気になったので読んでみました。まとまらない言葉を生きる作者:荒井 裕樹柏書房Amazon 障害者文化論を研究する文学者の著者。 速くて分かりやすい言葉が溢れる現代社会において「言葉が壊れてきている」と著者は言います。そして、1話ご…

笹沢左保『暗い傾斜』感想

トクマの特選笹沢左保100連発。有栖川有栖選 必読! Selection7 暗い傾斜 (徳間文庫)作者:笹沢左保徳間書店Amazon 経営危機を迎えた製作所の若き女社長・汐見ユカに2つの殺人事件の容疑がかけられた。 しかし、一つは四国高知、もう一つは東京で…

高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』感想

芥川賞受賞作で、ミーハーな私は気になってはいたんですが、フォロワーに本屋で無理やり買わされて珍しく単行本ですぐに読むことにしました。おいしいごはんが食べられますように作者:高瀬隼子講談社Amazon 職場でそこそこうまくやっている二谷と、 皆が守り…

辻村深月『傲慢と善良』感想

雪下まゆさんの表紙のインパクトで思わずジャケ買いしてしまっただけでそこまで期待してたわけでもないのですが、結果的には今年読んだ中でもトップクラスに良かったでした。 傲慢と善良 (朝日文庫)作者:辻村 深月朝日新聞出版Amazon 東京生まれで恋愛経験が…

歌野晶午『首切り島の一夜』感想

歌野晶午10年ぶりの書き下ろし長編。 といっても書き下ろしじゃないものはコンスタントに出てるので待望ってほどではないですが、しかしこの珍しく新本格ミステリど真ん中みたいなタイトルはさすがに気になって単行本で買ってしまいました。首切り島の一夜作…

貝を喰う会。

ラーメン「肉そば けんたろう」(仮) 店名忘れたので仮で書いとくけど美味かった。シャーチューが美味い。 カフェドリオンブルーのなんとかパフェ。りんごとキャラメルのお菓子の名前だったと思うけど忘れた。 転がってた猫 那古野の街。 店名忘れたどころか…

鵜林伸也『秘境駅のクローズドサークル』

『ネクスト・ギグ』で単行本デビューした著者の、アンソロジー所収のデビュー短編を含む第一短編集。秘境駅のクローズド・サークル (ミステリ・フロンティア)作者:鵜林 伸也東京創元社Amazon『ネクスト・ギグ』は人間ドラマの比重がかなり濃いめの本格ミステ…