偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

私の読書履歴書 その1

こんにちは。私です。さて、こないだフォロワーが「僕がミステリ好きになったワケ」みたいなしゃらくせえブログを書いてたから私もやってみようかと思ったんですよ。といっても、私の場合ほんとに記憶にないくらいの幼少のみぎりから本をお読みになっていた…

君に捧げる「青春」ミステリ10選

はい。今週もやってまいりました10選シリーズ。 今回のお題は青春ミステリです。 先週が恋愛ミステリだったのでやや被りそうになりつつ、恋愛だけではない青春の煌めきと苦悩、あるいは、青春時代だからこその切ない純愛......というところの差別化を意識し…

三山喬『ホームレス歌人のいた冬』読書感想文

えー、私が読む本って、小説が99%で、残りの1%もエッセイとかばっかで、ノンフィクションのルポルタージュなんて今まで読んだことなかったんすけど、今回はフォロワーさんに勧められたこの本を読んでみました。 めちゃ面白かった。教えてくれたメガネおじさ…

君に捧げる「恋愛」ミステリ10選

こんばんわ。 恒例になりました10選シリーズ、今週は恋愛ミステリ編にてお届けいたします。恋こそ、人生最大のミステリ。 というわけで、なるべく恋愛要素がキャラ付け程度に留まらない、ミステリ要素がなくなっても恋愛モノとして読めるような作品を選ぶよ…

トマス・フラナガン『アデスタを吹く冷たい風』読書感想文

はい。 ハヤカワミステリの復刊希望アンケートで人気が高かったために復刊された、幻の短編集、らしいです。アデスタを吹く冷たい風 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者:トマス・フラナガン,宇野利泰(訳)発売日: 2015/06/04メディア: 文庫前半の4編は、有能だが…

君に捧げる「切断」ミステリ10選

へへへ、先週に引き続き、Twitterでやったやつのまとめです。 今回のテーマは「切断」! ほんとはいろんな部位を切断したかったけど、読書量の少なさから首斬りが多くなってしまったのはお恥ずかしい限り。しかしどれも面白いことだけは間違いないですからね…

スピッツ『小さな生き物』今更感想

はい、スピッツ今更感想シリーズです。 とげまると醒めないは書いたので、今回はその2枚の間に挟まれた14枚目のアルバムである『小さな生き物』について書きます!小さな生き物 【デラックスエディション(完全数量限定生産盤)】(SHM-CD + 2Blu-ray)アーティ…

君に捧げる「作中作」ミステリ10選

へへへ、昨日Twitterでお友達のフミさんに捧げるためにやったやつですが、貧乏性なのでついでにブログに載せて記事数を稼いどこうと思います 今回選んだのは作中作が出てくるミステリの10選。 個人的な好みが反映され、作中作をテキストとして読み解いていく…

イディオッツ

『奇跡の海』(1996)に続く"黄金の心"三部作の第2作です。イディオッツ [DVD]発売日: 2011/09/07メディア: DVD 深い悲しみに沈む女性カレンは、レストランで知的障害者の団体に出会う。 彼らは実は障害者のふりをして迷惑行為を行う団体だった。しかし、カレ…

アレン・エスケンス『償いの雪が降る』読書感想文

先日まだギリギリ不要不急に外出してもOKだった頃にフォロワーさんたちと本屋に行って、ケーキおじさんって人に勧められて買った本です。償いの雪が降る (創元推理文庫)作者:アレン・エスケンス発売日: 2018/12/20メディア: 文庫 英語の授業のレポートで身近…

奇跡の海

ラース・フォン・トリアーにハマってます。もうほんと、最悪な映画しかないんだけど、その最悪がなぜかクセになるんですよね......。 本作『奇跡の海』は1996年の作品で、『イディオッツ』(1998)、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)と並んで『黄金の心』…