偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

終電車(1980)

ナチス占領下のパリでエンタメ産業への統制も厳しい中で興行を続けるモンマルトル劇場。ユダヤ人の演出家ルカは国外へ亡命したことになっていたが実は劇場の地下に潜んでいた。彼の妻で看板女優のマリオンは、怪奇劇出身の新入り俳優ベルナールとラブストー…

しとやかな獣(1962)

大好きなギリシャラブというバンドに同名の曲があるので気になって観ました。 別に内容は曲とそんな関係なかったけど面白かった!しとやかな獣若尾文子Amazon 芸能プロに勤めながら会社の金を横領する息子、小説家の二号として金を貢がれている娘、かれらに…

最後の戦い(1983)

モノクロでセリフを排して近未来の荒廃した世界での戦いを描いた、リュック・ベッソン監督の長編デビュー作。最後の戦い(字幕版)ピエール・ジョリヴェAmazon アホ丸出しな感想で恐れ入りますがセリフがなくて何がどうなってるのかよく分からず、中盤あたりか…

2024年11月に聴いた音楽まとめ

ずっと真夜中でいいのに。『虚仮の一念海馬に託す』虚仮の一念海馬に託す (初回限定盤)(2枚組)アーティスト:ずっと真夜中でいいのに。ユニバーサル ミュージックAmazonずとまよ新作の6曲入りのミニアルバム。うち半分は既発曲なのが残念ではありつつ、内容は…

フレデリック『FREDERHYTHM ONEMAN 2024 MACE』 2024.11.25

今年の1月に初めてライブを見てその楽しさに久しぶりに踊って腕振って飛び跳ねてと大暴れしてしまったフレデリック。他また行きたいと思ってたけど今年は対バンツアーとかばっかでもう名古屋にワンマンでは来なそうだったのでまた来年かな......と思ってたら…

池のお散歩

昨日の朝行った池の散歩の写真がいい感じに撮れたので載せさせてください。 iPhone、特にフィルターもかけずにこのくらいのクオリティで撮れるのありがてえ。昨日行ったフレデリックのライブレポ的なものを絶賛書いてる中なので夜に上げます。

テリファー2 終わらない惨劇(2022)

マイルズ郡のピエロ男の惨劇から1年。 父親を亡くした少女シエナは迫るハロウィンパーティの衣装の制作に追われていた。一方、ホラー好きの弟のジョナサンは、ピエロ男の事件を熱心に調べている。 ......そんな中、マイルズの遺体安置所では死んだはずのピエ…

テリファー(2016)

ハロウィンの夜、酔った2人の女の子が殺人ピエロに遭遇するお話。テリファー(字幕版)ジェナ・カネルAmazon 低予算B 級ホラーであることをしっかり自覚しているようで、余計な演出とかドラマ性とかは削ぎ落としてただ殺人ピエロに追われるスリルと人体破壊…

お絵描き練習帳②

「枠」 なんてことのない景色でも枠に収まっていると良いもののように見えてくる。カメラも枠だし視界も枠なのでそういう意味では目に映る全ての景色は美しいのだが、この作品では物理的な枠のある景色を描いてみた。そんな御託はともかく、枠の部分が歪んで…

カジノ(1995)

天才的なギャンブラーのエースはベガスのカジノ「タンジール」の実質的なボスに抜擢されるが、金の亡者の妻ジンジャーや気性の荒い親友のニッキーが彼の人生を狂わせていき......。カジノ (字幕版)ロバート・デ・ニーロAmazon スコセッシ監督がデニーロ、ジ…

グッドフェローズ(1990)

少年時代からギャングのポーリーのアジトでバイトをしていたヘンリーは、"グッドフェローズ"と呼ばれるギャングの仲間入りをする。やがてジミーやトミーといったグループ内でも危ない男たちとつるむようになり......。グッドフェローズ (字幕版)ロバート・デ…

タクシードライバー(1976)

帰還兵のトラヴィスはタクシードライバーの職を得るが友達も恋人もおらず孤独な日々を送っていた。そんなある日、彼はベッツィーという女性に自分と同じ寂しさの影を見出して彼女に近づこうとするが......。タクシードライバー (字幕版)ロバート・デ・ニーロ…

レイジング・ブル(1980)

"ブロンクスの怒れる牡牛(レイジング・ブル)"と呼ばれた実在のボクサー、ジェイク・ラモッタの生涯を描いたドラマ。 スコセッシ監督とデニーロの黄金コンビによる作品で、デニーロがボクサー時代のマッチョな肉体美と引退後の太った姿とを27kgに及ぶ増量など…

キング・オブ・コメディ(1983)

コメディアンを夢見るルパート・パプキンは、憧れの大スター・ジェリーに付き纏い、自分を人気番組「ジェリー・ラングフォード・ショー」に出してくれと頼む。しかしジェリーが自分のネタの録音すら聞いてくれないことに憤ったルパートはやがて極端な行動に…

エブリバディ・ウォンツ・サム!(2015)

1980年、とある大学の野球部の寮に転居してきた新入生たちの、新学期が始まるまでの4日間を描いた青春グラフィティ。エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中にブレイク・ジェナーAmazon 前半はガチで脳筋野球部が駄弁ってるだけ。『ハングオー…

スクール・オブ・ロック(2003)

ロックバンドをクビになった主人公が身分を偽り臨時教師として小学校に潜り込み、生徒たちにバンドを組ませてバンド・コンテスト出場を目指すお話!スクール・オブ・ロックJack BlackAmazon サイコーっすねこれ! こういう、ダメ人間なんだけど一つだけ本気…

ライムライト(1952)

チャップリン後年の作品。落ち目の元喜劇スターが、自殺しようとしたバレリーナを助け、そこから2人で暮らし始めるお話!ライムライト Limelight [Blu-ray]チャールズ・チャップリンAmazonこれまでいくつか観てきたチャップリン作品はどれも喜劇の中に風刺や…

要塞警察(1976)

囚人を護送中の一行が、引越し中の人も設備も薄い警察署に立ち寄る。 そこに、娘を殺された男が駆け込んでくる。 「追われているんだ!」 その時、電灯が切られ、署はストリートギャングたちに包囲された......。「要塞警察」Blu-ray+「真夜中の処刑ゲーム」…

透明人間(1992)

ビジネスマンの主人公ニックが仕事で訪れた研究施設でのトラブルから透明人間になっちゃうってお話。透明人間 [Blu-ray]チェヴィー・チェイスAmazon まず透明人間の映像が面白い。 今見ても胃とか顔面復元とかの映像のワンダーにワクワクします。カッパーフ…

スターマン(1984)

夫を亡くし悲嘆に暮れる主人公の前に、夫の姿を複写した異星人が現れる。2人は警察の追手を逃れながらスターマンの迎えが来る場所を目指す......。スターマン [DVD]ジェフ・ブリッジスAmazon ジョン・カーペンター監督による心温まる異星文化交流ラブストー…

お絵描き練習帳①

せっかく私にはブログという場があるので描いた絵をまとめていきます。 時間が経ってこの第一回から見返した時に成長の痕跡が分かるようであればいい......将来的に成長出来ていればの話ですが......。 11.1 洋梨。 11.2 貝殻。 11.2 太陽の塔。 なんか太い…

キム・チョヨプ『わたしたちが光の速さで進めないなら』

韓国の新鋭作家のデビュー短編集で、本国ではベストセラーとなり2編目の「スペクトラム」は映画化も決まっているそうです。 日本でもすでに何冊か翻訳されていて、本作が初の文庫化作品ということで、本屋さんの文庫新刊コーナーで目が合ってしまったので買…

城昌幸『みすてりい』感想

みすてりい (創元推理文庫)作者:城 昌幸東京創元社Amazon 1925年に作家デビュー、代表作は「若さま侍捕物手帖」シリーズで、城左門名義で詩人としても活動した幅広い作風を持つ著者の、怪奇探偵小説や幻想小説のショートショートを集めた作品集。 著者の生前…

辻真先『たかが殺人じゃないか 昭和二十四年の推理小説』感想

『深夜の博覧会 昭和十二年の探偵小説』に続く昭和シリーズ(仮)第2弾。 著者の近作の感想を書くたびにいちいち年齢のことを論うのは愚かと思いつつも、88歳にして史上最高齢でミステリランキング3冠を達成したりもしていた話題作です。たかが殺人じゃないか …

山川あいじ・河原和音『友だちの話』感想

たしか後輩のくみこに勧めて貰ったやつなんですけどめっちゃ良かった!くみこあざまる! 友だちの話 (マーガレットコミックスDIGITAL)作者:山川あいじ,河原和音集英社Amazon河原和音原作、山川あいじ作画のコラボ作品「友だちの話」と、そこから派生して別の…

ヤマシタトモコ『くうのむところにたべるとこ』感想

こないだ2冊ほど読んで面白かったヤマシタトモコさんの作品。これも最高だったので、すっかり好きになっちゃいました。ちまちまと他の作品も読み進めたい。くうのむところにたべるとこ (マーガレットコミックスDIGITAL)作者:ヤマシタトモコ集英社Amazonんで…

夜の公園

妻と大須に遊びに行ってからなぜか帰りに実家の近所の公園巡りをしました。 未来が少なくなっていくにつれて過去が大きくなっていくのか、ノスタルジーに浸りたくなってしまう兆候がある。 それはさておき、妻とはご近所さんなので子供の頃に遊んでいた場所…

ヤマシタトモコ『ドントクライ、ガール♡』感想

ドントクライ、ガール (クロフネコミックス)作者:ヤマシタトモコリブレAmazonすっかり好きになってしまったヤマシタトモコ先生の初期作品。表題作の中編「Don't Cry, Girl♡」は、主人公のJKたえ子がわけあって両親の知人宅に居候することになったがその知人…

ひの宙子『グッド・バイ・プロミネンス』感想

コミティアでの同人作品が編集者の目に留まり、短編連載をしたのちにそれをまとめて著者デビュー作となったのが本書だそうです。グッド・バイ・プロミネンス【電子限定特典付】 (FEEL COMICS)作者:ひの宙子祥伝社Amazon8話の短編が収録され、各話の登場人物…

スケラッコ『盆の国』感想

『大きい犬』なども話題になったスケラッコさんのデビュー作。盆の国 (torch comics)作者:スケラッコリイド社Amazon お盆に帰ってくるご先祖様"おしょらいさん"たちの姿が見える少女・秋。亡くなったおじいちゃんや猫のしじみに会えるお盆がずっと続けばいい…