偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

打海文三『ロビンソンの家』感想

気になっていつつ読んでなかった作家の作品を読むきっかけになる、というのも復刊のいい所の一つだと思います。 打海文三は伊坂幸太郎が影響を公言していたことから高校生の頃にはもう気になる作家ではあったんだけど、あんまり見かける機会もないまま今まで…

LEGO®︎ムービー

すべては最高〜♪ ......というわけで、数年ぶり2回目に観ましたがやっぱりめちゃくちゃ面白かったです。LEGO(R) ムービー(吹替版)森川智之Amazon 平凡なLEGO®︎ブロックの作業員エメットはひょんなことから賢者の予言にある「伝説のパーツ」を手にし、悪の帝…

笹沢左保『真夜中の詩人』感想

トクマの特選笹沢左保100連発、第4弾。有栖川有栖選 必読! Selection4 真夜中の詩人 (徳間文庫)作者:笹沢左保徳間書店Amazon 江戸幸デパートを経営する三津田家と、平凡なサラリーマン家庭浜尾家。富豪と庶民の両家から連続して生後間もない一人息子が誘拐さ…

アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』

ミステリランキングや賞で累計七冠を達成した超話題作。 著者のアンソニー・ホロヴィッツは推理ドラマなどの脚本やYAもの、ホームズや007のパスティーシュなども手掛けるベテラン作家だそうです。 ただ日本の読者にはやはり本作から始まる創元推理文庫からの…

深緑野分『ベルリンは晴れているか』感想

私は『オーブランの少女』しか読んでませんが、話題になった『戦場のコックたち』など、上質な作品をコンスタントに発表している印象の著者による第二次大戦前後のドイツを舞台にした長編です。 ベルリンは晴れているか作者:深緑野分筑摩書房Amazon 舞台は19…

シャカミス競作感想

シャカミス競作感想 自分では作品書けなかったので感想だけは頑張って書かせてもらいます......。 各作品ネタバレあるため、私のこの拙い感想文は各作者様による本編を読了後にお読みいただければ幸いです。 あと、作者当ての推理過程も細かく書いてあるので…

ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』感想

観たことある映画の『回転』『ザ・ターニング』の原作ということで気になっていた作品です。 あと、大学の頃に後輩に勧められてたんだけど、卒業して疎遠になってきてもう2度と会うこともないのかなと思うくらい時間が経ってようやく読みました。彼は元気や…

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』感想

戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫)作者:スヴェトラーナ アレクシエーヴィチ岩波書店Amazon 第二次大戦下のソ連において多くの女性が看護師や料理人、また兵士としても従軍したといいます。 本書はそんな従軍女性500人超への聴き書きをまとめた本。 男…

indigo la End アルバム未収録曲の感想だよ

というわけで、『あの街レコード』を含むメジャーデビュー以降のアルバムについて一通り書き終えたので、補遺的な感じでアルバムに入っていないカップリング曲などについても書いていきます。(会場限定シングルとかは除く) やはりスピッツの影響を受けている…