偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

綿矢りさ『しょうがの味は熱い』感想

こないだ結婚したので、結婚にまつわる本作を読んでみました。しょうがの味は熱い (文春文庫)作者:綿矢りさ文藝春秋Amazon表題作と「自然に、そしてスムーズに」の2編が収録されていますが、続きもので実質合わせて一つの長編です。同棲していながら結婚には…

深水黎一郎『最後のトリック』感想

第36回メフィスト賞を受賞したデビュー作『ウルチモトルッコ』を改題・改稿した文庫版。最後のトリック (河出文庫)作者:深水黎一郎河出書房新社Amazon 作家の主人公の元に届く、「ミステリ界最後のトリック"読者が犯人"のアイデアを2億円で買ってくれないか…

麻耶雄嵩『メルカトル悪人狩り』感想

2011年、雑誌『メフィスト』に掲載された「メルカトル悪人狩り 第1話」......しかし、その後第2話が出ることはなかった......。 そして、昨年あたりからようやくまたメルカトルものの短編がちょいちょいメフィストに載りだして、10年越しにようやく本になっ…

小川勝己『葬列』感想

横溝正史ミステリ大賞を受賞した、小川勝己のデビュー作です。葬列 (角川文庫)作者:小川 勝己KADOKAWAAmazon 場末のラブホテルで働く明日美は、障害者の夫の医療費に逼迫される生活を送っていた。 九条組の構成員である青年ヤクザ史郎は、気弱な性格から組で…

ラーメンズ第17回公演『TOWER』

しばらく間が開いてしまいました。 というのも、本作が(今後再結成とかがなければ)ラーメンズの事実上最後の本公演ということになるので、なんかもったいなくてしばらく放置して映画とか観てたんですけど、そうすると今度はラーメンズ不足でイライラしてくる…

グレアム・グリーン『情事の終り』感想

『第三の男』などで知られるグレアム・グリーンによる、2度映画化された作品です。 私も2度目の映画化である1999年ニール・ジョーダン監督による『ことの終わり』の方は観ていて、結構好きだったのですが、やはり小説で読んでみると終盤が特に結構違ってたり…

道尾秀介『スケルトン・キー』感想

道尾秀介がサイコパスを題材に描くエンタメスリラー。スケルトン・キー (角川文庫)作者:道尾 秀介KADOKAWAAmazon サイコパスを自認する少年・坂木錠也くんが主人公。 恐怖を感じない性質を利用してゴシップ雑誌の追跡調査の仕事をしているが、ある日児童養護…

日間賀島旅行記その2

朝食には昨日の伊勢海老の殻部屋にお風呂があるので早朝に一回入り、その後は寝転がって足湯にしました。最高の部屋! タコまんじゅうと、しらすソフト。 しらすの塩味とアイスの甘さがマッチしてて、チョコの種みたいなおいしさ!猫の島。 イソギンチャクや…

日間賀島旅行記その1

こんにちは!さて、私は今日日間賀島に来ています! 新婚旅行といえばハワイですが、コロナの影響で海外は諦め、籍を入れた段階ではもう北海道くらいにしとくつもりだったんですが、状況的にそれすら微妙になってきたので、県を跨ぐ移動はなく、なおかつ"海…