偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

北大路公子『ぐうたら旅日記』感想

好きすぎて一気に読んじゃうともったいないから、たまにしか読まなすぎて本当に好きなの?と疑われてしまいそうな北大路公子、通称ケメコちゃんによる、タイトル通りの旅行エッセイ。ぐうたら旅日記 恐山・知床をゆく (PHP文芸文庫)作者:北大路 公子PHP研究…

歌野晶午『誘拐リフレイン』感想

現在活動中の本格ミステリ作家で1番改題が多いような気がしている歌野晶午による、『舞田ひとみ〇〇歳〜』というシリーズタイトルから『コモリと子守り』というシンプルなタイトルになって単行本として出た後、しばらくしてから『誘拐リフレイン』として文庫…

都筑道夫『猫の舌に釘をうて』感想

長いこと読んできたトクマの特選もこれで小松左京以外はコンプリート。小松左京は分厚いのと正直やや苦手意識がある(面白いけど)ので一旦保留なのです。 猫の舌に釘をうて (徳間文庫)作者:都筑道夫徳間書店Amazon 同人仲間で友人の妻である由紀子に7年越しの…

かんべむさし『公共考査機構』感想

トクマの特選の出た時に読み逃してたやつ。公共考査機構〈新装版〉 (徳間文庫 トクマの特選!)作者:かんべむさし徳間書店Amazon1979年発表。 舞台は近未来(当時)の日本。 "公共考査機構"による、国民の意見に視聴者の多数決で賛否を決める番組が始まる。民主…

スピッツ『さざなみCD』今更感想

はい、それでは今回はこれです!さざなみCDアーティスト:スピッツユニバーサルAmazon スピッツ全曲感想シリーズもそろそろ折り返しくらいな気がしますが、本作は私が初めて聴いたスピッツのオリジナルアルバム、という思い入れのある作品なんすよね。 小学生…

山田正紀『囮捜査官 北見志穂3 荒川嬰児誘拐』感想

シリーズ第3弾。 「聴覚」がテーマとなり、誘拐モノ+多重人格を扱うサイコスリラーというこれまた異色作になっています。 というかこのシリーズ、「囮捜査官」らしい異色じゃない作品って1作目くらいなのでは......。山田正紀・超絶ミステリコレクション#4 …

笹沢左保『突然の明日』感想

特選の笹沢左保100連発第3弾。有栖川有栖選 必読! Selection3突然の明日 (徳間文庫 トクマの特選!)作者:笹沢左保徳間書店Amazon 銀行勤めの父、主婦の母と、大学生から社会人までの男2人女2人兄弟からなる、平凡ながら幸せな小山田家。 ある晩の食卓で、長…

私の読書履歴書その5

承前。4年生の中頃に一回フラれた後なんやかんや他の誰かと付き合うってことになった私。 しかし本を読むのにかまけて就活を一切やっていなかったので、履歴書さえ書ければ受かるようなブラックめの会社にしか入れず。 知り合いからなんでそんなとこにはいる…