偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

原田高夕己『「たま」という船に乗っていた 〈さよなら人類編〉』

「たま」という昔いたバンドが好きです。 彼らの魅力については以前拙いながらブログに書いてみたこともある(「たま」はすごいんだぞ!)くらいには好きなのですが、彼らが解散したのは私が8歳の時。 当時は音楽なんてB'zくらいしか聴いたことなく、後に大学…

北山猛邦『月灯館殺人事件』感想

ご無沙汰ぶりの物理の北山先生。 本作は星海社の「令和の新本格ミステリカーニバル」とかいうヤバそうな企画のうちの一冊です。 帯のキャッチフレーズが「全ての本格ミステリを終わらせる本格ミステリ」。 『十角館の殺人』の洗礼を受けて以来、新本格にハマ…

矢野徹『カムイの剣』感想

トクマの特選より、初読で不勉強ながら名前すら知らなかった著者の作品でしたが、めちゃくちゃ面白かったです。 The Vagabond 流浪者たちの肖像#1 カムイの剣 (徳間文庫 や 46-1)作者:矢野徹徳間書店Amazon 和人とアイヌの間に生まれた次郎は、育ての母と姉…

SUMMEEEEEEER!プレイリスト!!

フォロワーのサラちゃんに勧めるための夏の歌のプレイリストを作ったので一言ずつの全曲紹介をしていきます。 一応イメージは夏が始まって終わってく感じ......なんだけど、二曲目の歌詞で夏が終わったりしてるのでサウンドで雰囲気だけ味わってもらえれば..…

三津田信三『魔偶の如き齎すもの』感想

戦後すぐぐらいの時期の若き刀城言耶の活躍を描いたシリーズ第3短編集。魔偶の如き齎すもの 刀城言耶 (講談社文庫)作者:三津田信三講談社Amazon とりあえず作中年代が古いので私の推しの祖父江偲さんがあんまり出てこなくて寂しいです。でも出てくる話もある…

多島斗志之『海上タクシー〈ガル3号〉備忘録』感想

先日読んだ『二島縁起』のスピンオフ的な短編集。 スピンオフといっても、いくつかの短編は『二島縁起』より前に書かれているようですが、ともあれ再び寺田と弓のコンビに会えて嬉しかったです。海上タクシー<ガル3号>備忘録 (創元推理文庫)作者:多島 斗志之…

村崎友『風琴密室』感想

『夕暮れ密室』が一部ミステリファンの間で話題となった寡作な著者の、同じく『密室』を冠した最新作。 本作もTwitterで主にフォロワーの間で賛否両論含めて話題になっていたので読んでみました! 風琴密室 (角川書店単行本)作者:村崎 友KADOKAWAAmazon 小学…

多島斗志之『二島縁起』感想

トクマの特選で復刊されると発表されたわりに今のところ1冊しか出てない多島斗志之。待ちくたびれてしまったので今回は以前の東京創元社によるミステリ系の作品を集めたコレクションからこの作品を読んでみました。そのうちトクマでも出そうなんだけどね。 …

川谷絵音ってやっぱすげえわ。

川谷絵音のファン辞めますっていうブログを書いた。 こないだまで絵音絵音言ってのに急にこんなこと言い出してなんなの?っていうフォロワーさんの疑問に答えるためと、絵音ファンの人にこう思う奴もいるよくらいのつもりで書いたんだけど、思いのほかPV数が…