偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

小松左京『霧が晴れた時』感想

小松左京の自選ホラー短編集です。霧が晴れた時 自選恐怖小説集 (角川ホラー文庫)作者:小松 左京発売日: 2015/07/25メディア: Kindle版 氏の本を読むのはこれで2度目。前読んだ『ゴルディアスの結び目』は面白かったけど私みたいなバカには難しかったんで、…

島田荘司『幻肢』感想

医大生の遥は事故で大怪我を負い、記憶を失った。恋人の雅人の安否と事故の原因について思い詰めるあまり鬱状態になった遥はTMS治療を受けることになるが、その結果、雅人の幻が見えるようになり......。幻肢 (文春文庫)作者:島田荘司発売日: 2017/08/04メデ…

スピッツ『三日月ロック』今更感想

2002年9月11日発売の10thアルバム。 つまり、9.11のちょうど1年後に発売されたアルバムです。三日月ロックアーティスト:スピッツユニバーサルAmazon マイアミショックから『ハヤブサ』という名のロック宣言によって立ち直ったスピッツですが、しかし9.11とい…

スピッツ『ハヤブサ』今更感想

はい、それでは今回はこのアルバムについてです。 2000年リリース、9枚目のアルバム、『ハヤブサ』。ハヤブサアーティスト:スピッツユニバーサル ミュージックAmazon 本作はスピッツのアルバムの中でも個人的に最も思い入れのある作品です。 理由はシンプル…

島田荘司『夏、19歳の肖像』感想

夏なので、読みました。新装版 夏、19歳の肖像 (文春文庫)作者:島田 荘司発売日: 2005/05/10メディア: 文庫 19歳の夏。 バイク事故で入院していた私は、病室の窓から見える谷間の家の娘に恋をした。 しかし、ある日その家で恐るべき光景を目撃し......。 夏…