偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

マンダレイ

ドッグヴィルの続編であり、"機会の土地アメリカ"3部作の2作目に位置づけられる作品です。 トリアー監督の作品は多くがなんとか3部作というくくりにはなってますが、この連作に関しては、本当にキャラとかの設定も引き継いだシリーズものになっています。 た…

村上春樹『レキシントンの幽霊』読書感想文

たまぁ〜〜に読みたくなる村上春樹の短編集。レキシントンの幽霊 (文春文庫)作者:春樹, 村上発売日: 1999/10/08メディア: 文庫 実は大学生の頃の半分くらい読んで、そこそこ面白かった気もするんですが、なんとなく全部は読まずにやめちゃってたんですよね。…

穂村弘『もしもし、運命の人ですか。』を読んだ

女の子を本当に好きになったことがない。 もちろん、好きになったことはある。 でも、私が思う"本当"は『きみに読む物語』のラストシーンみたいな、ああいうことなんですよ。 そもそも、私は私のことを好きになるようなセンスのかけらもない人間に魅力を感じ…

indigo la End『濡れゆく私小説』の感想だよ!

indigo la Endの、メジャーでは5枚目のアルバムです。濡れゆく私小説(通常盤)アーティスト:indigo la End発売日: 2019/10/09メディア: CD濡れゆく私小説(初回限定盤)アーティスト:indigo la End発売日: 2019/10/09メディア: CD 川谷絵音、どんどん仕事を増…

米澤穂信『いまさら翼といわれても』読書感想文

小市民新作に続き、こっちもまだ読んでなかったのでこの機会に読みました。 いまさら翼といわれても (角川文庫)作者:米澤 穂信発売日: 2019/06/14メディア: 文庫 古典部シリーズもアニメを観て以来遠ざかっていたのですが、原作読んだ上でアニメまで観たので…

石持浅海『相互確証破壊』読書感想文

ひゃうっ! フォロワーの藍川ちゃんに、「この本気になるけどヤバそうだから毒味して」と頼まれて読んでみた、石持浅海によるエロミス短編集です。相互確証破壊作者:石持 浅海発売日: 2014/07/24メディア: 単行本 「官能ミステリを描いてくれ」という編集者…

米澤穂信『巴里マカロンの謎』読書感想文

実に11年ぶりの小市民シリーズ最新刊。 ......といっても「冬期限定」ではなく4つの短編を集めた作品集です。てっきり春夏秋冬の四部作だと思っていたので番外編とはいえ1冊余分に読めるのは嬉しいですね。ただ、やはり冬期の名を冠した作品もそろそろ読みた…

ドッグヴィル

ミッドサマーの影響で、村がヤバいという本作を観ました。そしてハマってしまい、ひとりラース・フォン・トリアー映画祭をしています。死にてえ......。 ドッグヴィル プレミアム・エディション [DVD]発売日: 2004/07/23メディア: DVD 山奥の貧しい村ドッグ…