偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

今月のふぇいばりっと映画〜(2019.1)

今月は『ミスターガラス』『サスペリア』という、今年楽しみにしてた二大映画を観に行ってしまったので、旧作はそんなに観れてないです。 この二つもいずれ感想書きたいと思いつつなかなか難しいもんですね......特に『サスペリア』まじわけわかめだったから…

多島斗志之『少年たちのおだやかな日々』読書感想文

というわけで、『私たちの退屈な日々』が読みやすく面白かったので、間髪いれずこちらも読んじゃいました。いやはや、これも面白かったです。少年たちのおだやかな日々 (双葉文庫)作者: 多島斗志之出版社/メーカー: 双葉社発売日: 1999/08/01メディア: 文庫…

ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌

メンバー全員が作詞作曲を手掛け、自分の作った曲ではボーカルを務めた、個性的な4人が集まったバンドといえば、The Beatles!......ではなく、そう、「たま」ですね。 残念ながらたまというバンドは、世間一般では「さよなら人類」だけの一発屋だと思われて…

多島斗志之『私たちの退屈な日々』読書感想文

『少年たちのおだやかな日々』に続く、日々シリーズ2冊目......とは言っても、どちらも全話が独立した短編集で、特に話の繋がりなどはあるわけもないということでこっちを先に読みました。私たちの退屈な日々 (双葉文庫)作者: 多島斗志之出版社/メーカー: 双…

トマス・H・クック『緋色の迷宮』読書感想文

とある田舎町で、8歳の少女エイミーが突然姿を消した。 写真屋を営む"わたし"ことエリックは、息子のキースが少女を拐かしたのではないかという疑念に駆られる。その疑念はやがて、現在の妻と息子から過去の父母や兄妹まで拡散し、よく知っているつもりであ…

法月綸太郎『犯罪ホロスコープⅠ』

黄道十二宮、いわゆる十二星座をモチーフにした12編の短編連作「犯罪ホロスコープ」。本書はその上巻にあたり6編が収録されています。連作とは言ってもモチーフが揃っているだけでどれも1話完結のいつも通りの綸太郎シリーズ短編集です。犯罪ホロスコープ〈1…

法月綸太郎『ふたたび赤い悪夢』

法月綸太郎シリーズ5作目で、はっきりと『頼子のために』の続編になっています。そのため、本書を読む前に『頼子』を読んでいないと不都合な部分が多いです。また、『雪密室』の登場人物が主役級で登場しているので、こちらも事前に読むことをオススメします…

法月綸太郎『一の悲劇』

一の悲劇 (ノン・ポシェット)作者: 法月綸太郎出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 1996/07/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 43回この商品を含むブログ (37件) を見る 法月綸太郎シリーズ第4弾は、前作の後遺症からか、綸太郎視点ではなく視点キャラ・山倉…

法月綸太郎『頼子のために』

「娘の頼子が殺された。犯人に復讐して自分も死ぬ」という内容の手記を書き、それを実行した父親だが、自殺は未遂に終わる。とある陰謀に巻き込まれて事件を再調査する法月綸太郎は、手記の記述を基に驚くべき事件の真相に迫って行く......。新装版 頼子のた…

アンソロジー『謎の館へようこそ 黒』

新本格30周年を記念して、気鋭の新人から既にベテランと呼べる人まで、新本格に影響を受けた作家たちによるアンソロジーの"黒"編です。謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー (講談社タイガ)作者: 恩田陸,はやみねかおる,高田崇史,綾崎隼,白井智…

太宰治『走れメロス』

たぶん『走れメロス』という本は色んな出版社からたくさん出てますけど、これは新潮文庫版です。 走れメロス (新潮文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/02メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 124回この商品を含むブログ (177件) を見る各…

井上ひさし『十二人の手紙』

これからしばらく昔読んだ本の当時の感想を載せていきます。移転。 十二人の手紙 (中公文庫)作者: 井上ひさし出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2009/01/25メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 36回この商品を含むブログ (19件) を見る タイトルの通り、…

島田荘司『毒を売る女』読書感想文

久々島荘。毒を売る女 (光文社文庫)作者: 島田荘司出版社/メーカー: 光文社発売日: 2017/02/24メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 本書は独立した短編・掌編を集めた作品集です。 そういう性質の本だから、ミステリからサスペンス、社会派、青春…

今月のふぇいばりっと映画〜(2018.12)

あけましておめでとうございます。 世間ではやれお正月休みだのなんだのと騒いでいますがね、私に言わせればそんなんはファッキューですよ。そんなわけで元日だけかろうじて休みで2日から仕事のブラック企業勤めですが今年も映画と小説と音楽はなんとか摂取…