偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『C.M.B 森羅博物館の事件目録』全巻読破計画③21〜30巻

例年忙しくなると漫画を読むのですが、今年のお盆は別のやつ読んでたし去年の年末はわりと死んでたので、なんだかんだ丸2年ぶりのQ.E.D、C.M.B全巻読破シリーズとなってしまいました。そして今年はここまでにしておくので、本当に全巻読めるのはいつになるこ…

スピッツを選んだ  ーー伏見瞬『スピッツ論』の感想ではありませんーー

『スピッツ論』という本を読みました。感想を一言で言うと、辛かったです。スピッツ論 「分裂」するポップ・ミュージック作者:伏見瞬イースト・プレスAmazon私のアイデンティティの半分くらいは「スピッツファンであること」です。スピッツに出会ったのは小…

笹沢左保『招かれざる客』感想

昔に何冊か読んで面白かった笹沢左保もこの度トクマの特選さんでどんどん復刊されていくようなので本当にいいレーベルだと思いますよ。有栖川有栖選 必読! Selection1 招かれざる客 (徳間文庫)作者:笹沢左保徳間書店Amazon 経産省でスパイ行為を行った鵜飼と…

山田正紀『囮捜査官 北見志穂1 山手連続通り魔』感想

初出は1996年、2ヶ月置きで1年間に5冊というハイペースで刊行されたシリーズ。 それから、1998年に幻冬舎文庫、2009年には朝日文庫でそれぞれ改題文庫化され、今回また改題され、恐らくは決定版として〈トクマの特選〉から刊行されます。決定版、というのも…

2021年、私的アルバムランキング!

はい、それでは年末ランキングシリーズ最終回!(?)、アルバムランキングです。 本も映画も古いやつばっかだったのにアルバムランキングだけは新作オンリーです!サブスクやる前からそうたったので、もはや偽物のタワレコとかにブログ名変えるべきですかね。…

ラストナイト・イン・ソーホー

『ベイビー・ドライバー』で私の中の一世を風靡したエドガー・ライト監督の最新作。さっそく観に行ってきました。 製作年:2021 監督:エドガー・ライト 主演:トーマサイン・マッケンジー、アニャ・テイラー=ジョイ ウ〜〜〜〜〜〜〜〜ン。 賛否両論ですよね、…

連城三紀彦『ため息の時間』感想

『ミステリ読者のための連城三紀彦全作品ガイド』の浅木原さんがめちゃくちゃ推してたので気になっていた作品。 先日彼女に『戻り川心中』を無理矢理読ませたのですが、その流れで私も未読の連城をと思い読んでみました。ため息の時間 (集英社文庫)作者:連城…

2021年に観た映画ベスト10

はい、今年読んだ小説ベストに続いて年末のランキング企画第2弾。 といっともこちらも「私が今年観た」であって、今年の新作とかでは全然なくて新旧洋邦いろいろ入ってるなんの参考にもならないランキングですが、備忘録も兼ねて、全部面白かったことだけは…

スピッツ『おるたな』今更感想

なかなか進まないスピッツ全曲感想シリーズですが、前回の『花鳥風月』に引き続いてスペシャルアルバムの本作『おるたな』を語っていきます!おるたなアーティスト:スピッツユニバーサルAmazon2012年リリースの3枚目のスペシャルアルバム。 前の2枚と異なり…

2021年に読んだ小説ベスト10(非ミステリ編)

というわけで続きまして非ミステリ編です! 今年もミステリ以外にも色々読んでてこのランキングもかなり雑多な感じになりましたね。 特に傾向とかもない気がしますが、強いて言えば女性にまつわる作品が多い気はします。 その点では、小説ではないので今回入…

2021年に読んだ小説ベスト10(ミステリ編)

さて、今年もランキングの季節がやってまいりました。アルバムランキングとかも書いてますが、本に関しては今年はもう読めても短編集かエッセイを数冊くらいかと思うので先にやっちゃいます! (ちなみに写真は今年食べたパフェベスト1位)今年の読了本は80冊…

歌野晶午『名探偵は反抗期』感想

歌野晶午って新本格ミステリ作家の中で一番改題が多いんじゃないかと個人的に思っているのですが、これも元は『舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵』だったものをシンプルなタイトルに改題したもの。 ちなみに本作はそんな舞田ひとみシリーズ第2弾ですが、1…

麻耶雄嵩『あぶない叔父さん』

麻耶雄嵩の作品で唯一未読だったこれを読みました。 というのも、以前第一話をアンソロジーで読んであまり面白くなかったのでそのまま放置していたわけでありまして。あぶない叔父さん(新潮文庫)作者:麻耶雄嵩新潮社Amazon全部読んでみて、第一話が特に面…