偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

鳥さんの瞼『死のやわらかい』感想

はっきり覚えてはいないけどたぶんTwitterで見かけて知った「鳥さんの瞼」さんの第1歌集。死のやわらかい作者:鳥さんの瞼点滅社Amazonデビュー作のタイトルに「死」なんて文字を入れる勇気に驚きつつも、読んでみればむしろ「死」をタイトルに入れない方が不…

知多あたりひとり旅。

なんだかやる気が出ないのでひとりでぷらぷらと知多のほうに遊びに行きました。海鮮丼。 海。 フレベールラデュ。 碧南海浜水族館。 小さい水族館でわりと身近な魚ばっかいるんだけどそのちんまりした雰囲気が居心地が良かった。大水槽の魚の餌やりを見た。…

ヴィレッジ(2004)

ホラーミステリーのような寓話のような不思議なお話です。ヴィレッジ(字幕版)ホアキン・フェニックスAmazon 舞台は周りを森に囲まれ外界と遮断されたとある村。 お墓の周りに集まる人々の映像から物語は始まります。墓石には「ダニエル・ニコルソン 1890-189…

岐阜ひとり旅。。

仕事の都合で岐阜に行くことになったのでついでに観光してきました。 森の中にあるカフェ、サンドールさん。 雨で人がいなかったのでゆったり出来ました(ゆったりしてさっきの愚痴ブログを書いたのでもったいない......) 永保寺ほかその周辺。 雨の中のお寺…

苦しい。

↑これから2年が経とうとしているが、この2年間仕事中に有線でたまにラインナップされる「私以外私じゃないの」を流れ弾的に喰らう以外全く聴かずに過ごしているのだが好きな音楽を聴けないことがこんなに苦しいとは思わなくて晴れた日は他に聴ける音楽はある…

翼のない天使(1998)

「シックス・センス」以前に製作されたシャマラン作品で唯一現在普通に観られる作品です。「Praying with Anger」という大学時代に撮った作品が一瞬だけ劇場公開もされた商業デビュー作らしいですが、こちらは少なくとも日本には来てないみたいです。翼のな…

インセプション(2010)

他人の夢に侵入し、情報を盗み出す技術者のコブ。とある事情から指名手配の身となった彼は、犯罪歴の抹消と引き換えに日本人実業家のサイトーの依頼を受ける。それはライバル社の跡継ぎ息子に「会社を潰す」という"アイデアを植え付ける"もので......。イン…

ルチオ・フルチのクロック(1989)

怪しげな老夫婦の住む時計が溢れる屋敷に強盗に入った3人の若者たち。抵抗にあったため老夫婦と庭師の男を殺害してしまった彼らだったが、凶暴な番犬に阻まれて逃げられなくなってしまう。そしてその夜、屋敷中の時計たちが逆回転をしはじめ、死者たちが蘇っ…

イノセント・ドール 虜(1986)

サックス奏者の恋人ガエターノを事故で失ったチェチリアは、彼の手術を行なった医師に復讐を決意して......。イノセント・ドール 虜 [Blu-ray]キングレコードAmazon いつものグロがほとんどなくなって代わりにエロに全振りしたような、フルチ先生流ピンク映…

ガタカ(1997)

DNA操作で産まれた人間が「適正者」とされる近未来。自然妊娠で産まれた「不適正者」のヴィンセントは、宇宙飛行士になる夢を叶えるため、適正者のエリートだったが事故で脚を負傷し車椅子で隠遁生活を送る男ジェロームの身分と遺伝子を借りる契約をする。 …

綿矢りさ『オーラの発表会』感想

文庫になってる綿矢作品を全て読んじゃったので未文庫化の近作であるこちらにも手を出してみました!オーラの発表会作者:綿矢 りさ集英社Amazon 海松子(みるこ)、大学一年生。 他人に興味を抱いたり、気持ちを推しはかったりするのが苦手。 趣味は凧揚げ。特…

ミスター・ガラス(2019)

2000年、絶対に怪我しない男と絶対に怪我する男の因縁を描いた『アンブレイカブル』......。2017年、ロリコン24重人格者による誘拐事件とアーニャちゃんの可愛さを描いた『スプリット』......。そして......2019年、独立した作品に思われた2作品を纏め上げ、…

宮部みゆき『火車』感想

大昔、それこそ中学生とかの時に『我らが隣人の犯罪』だけは読んだんですが、それなりに面白かったけどめっちゃハマることもなく、長編作品に関してはその長さに気圧されてその後読むことのなかった宮部みゆき。 その1番と言ってもいいくらいの代表作であり…

泡坂妻夫『迷蝶の島』感想

昨年、創元推理文庫から泡坂作品の復刊が続いて、それを読んで改めて泡坂ワールドの魅力を思い出していたこともあり、他の作品も年に数冊くらいのペースで再読したいなという気持ちになっている今日この頃。とりあえず内容をすっかり忘れていて、短くて読み…

来る(2018)

イクメンの田原と愛する妻子を襲う怪異「ぼぎわん」。田原は友人の紹介で知り合ったライターの野崎と霊能キャバ嬢の真琴に相談するが......。来る岡田准一Amazon 2回目ですが、前回観た時は何も考えずに「結構面白い」くらいの評価をしてたんですが改めて観…

デモンズ(1985)

仮面の男から招待券をもらい映画館に集まった人々。しかし映画の内容をなぞるように1人の女性が"デモンズ"化。それはゾンビのように引っ掻かれた人たちに感染していき、閉ざされた映画館の中での攻防が始まる......。デモンズ(字幕版)ウルバノ・バルベリー…

ベイビーブラッド(1990)

アフリカで捕獲されサーカス団にやってきた豹。しかしある夜その豹が破裂したような死体で見つかる。そして、豹の体から飛び出した"怪物"が、猛獣使いの女性ヤンカの股から胎内に侵入した。怪物の声を聞くようになったヤンカは、その声の命じるままに男たち…

映画の目次変えるぞ〜

ふと思い立って、主に自分の見やすさのために、映画の目次ページのレイアウトを変えることにしました!【監督別】で好きな監督、ある程度の本数見てる監督の作品のみまとめて、その他の映画は【五十音順】でまとめる形にします。 とりあえず気が向いた時に少…

リンダはチキンが食べたい(2023)

舞台はフランスのとある郊外。母ポレットの勘違いで叱られたリンダは、間違いを詫びる母に、かつて一緒に暮らしていた父のレシピのチキン料理が食べたい!と懇願。しかし街はストライキでお店はどこも休業中!チキンをめぐる母娘のクレイジーなドタバタ劇は…

おいしくるメロンパン『phenomenon』感想

eyes(ミニAL2枚組)(初回生産限定盤A)アーティスト:おいしくるメロンパンRO JAPAN RECORDSAmazon 承前。2枚目のこちらはフェノメノン=現象、事象というタイトル。 eyesが見ることを歌うアルバムからこちらは見られるものを描いているとも言えそうで、どこかey…

おいしくるメロンパン『eyes』感想

おいしくるメロンパンの新作が出ましてめっちゃ良かったので紹介したいのですが、その前にまずおいしくるメロンパンとはなんぞやということを軽くご紹介させてください。実はかなり好きなバンドなんです。よろしくお願いします。eyes(ミニAL2枚組)(初回生産…

赤ちゃん教育(1938)

博物館に勤務し恐竜の骨を組み立てている動物学者のディヴィッド。結婚を翌日に控え、博物館に寄付してくれるスポンサーの接待ゴルフに出かけるが、近くでプレーしていた女性スーザンが巻き起こすドタバタ騒動に巻き込まれてしまい......。赤ちゃん教育(字幕…

風と共に去りぬ(1939)

1861年、アメリカ南部のタラの町の豪邸で開かれた園遊会。スカーレットは意中の男アシュレーが、彼の従姉妹でスカーレットの親友であるメラニーと結婚することを知る。癇癪を起こしたスカーレットはアシュレーをなじるが、名家の出身ながら社交界から弾き出…

ホラー喰っちまったダ! やめられない、とまらない人肉バーベキュー(1979)

なぜだか分かりませんが、時々無性にクソB級、いやC級映画を観たくなってしまうことってありますよね!? というわけで、大昔にどっかのTSUTAYAか GEOで借りて観た本作を無性に見返したくなってDVD買っちまったダ。ホラー喰っちまったダ! [DVD]ジャッキー・…

ロスト・イン・トランスレーション(2003)

ウイスキーのコマーシャル撮影のために来日したハリウッドスターのボブと、フォトグラファーの夫の仕事に伴って来日した若妻のシャーロット。同じホテルで偶然出会い打ち解けたふたりは、見知らぬ土地で時間を共有するうちに、いつしか惹かれ合っていく.....…

キラー・ナマケモノ(2023)

寮長選挙を控えたとある大学の女子寮。冴えない女子エミリーは寮長に立候補して独裁者の現寮長を倒すべく、寮のマスコットとして密猟されたナマケモノを入手する。しかし、「アルファ」と名付けたそのナマケモノは、実は恐るべき殺人マシーンで......。https…

ヴァージン・スーサイズ(1999)

13歳から17歳の年子のリズボン家の五人姉妹。ある日、末娘のセシリアが手首を切って自殺を図る。それが彼女たちの初めての自殺への幕開けだった......。ヴァージン スーサイズ [DVD]ジェームズ・ウッズAmazon 2回目ですが、このたびフォロワーさんとソフィア…

休日の過ごし方。

昨日まで、世はじーだぶりゅーってやつだったらしいですが、私のようなサービス業従事者に大型連休など存在するはずもなく、あまりに縁がなさすぎてGWが何の略なのかも知らない有様ですが、今日は普通にいつも通りの週休2日のうちの1日のお休みでした。 そう…

辻真先『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』感想

昭和12年、名古屋で開かれた「汎太平洋平和博覧会」。銀座で似顔絵などを描いて生計を立てる少年画家の一兵は、知り合いの新聞記者の瑠璃子さんの頼みで記事の挿絵を描くために博覧会に同行する。 名古屋で彼らは宗像伯爵の世話になるが、ある日伯爵の親友・…

間宮改衣『ここはすべての夜明けまえ』感想

大須の本棚探偵さんに行ったらたまたまいた別のお客さんにお借りしました。ありがとう、誰か知らない人!ここはすべての夜明けまえ作者:間宮 改衣早川書房Amazon 2123年、「わたし」は「家族史」を書き始めた。それは100年前に身体を機械化する融合手術を受…