偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

スピッツ『フェイクファー』今更感想

スピッツ全作感想シリーズ(目標)第2弾でございます。 今回はファン人気の高いこのアルバム!フェイクファーアーティスト: スピッツ出版社/メーカー: ユニバーサルJ発売日: 2002/10/16メディア: CD購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (193件) を見…

連城三紀彦『明日という過去に』読書感想文

全編が二人の女性の手紙のやり取りという体で進行していく書簡体の長編小説。 連城作品の中では無名な方だと思うのですが、なぜか今も絶版を免れてAmazonとかでは新品で入手可能という不思議な作品です。明日という過去に (幻冬舎文庫)作者: 連城三紀彦出版…

スピッツ 『醒めない』今更感想

さて、突然ですが、スピッツの全アルバム感想をこれからやっていきます。 といっても私の中では突然ではなく、高校生の時からいつかブログでやりたいと思っていつつずっと出来ていなかったことなのです。恐らくスピッツの新作が出るであろう今年、ついにやっ…

加門七海『蠱』読書感想文

私がまだ大学生の頃、一時期ホラーにハマろうとしていた時期があってその時に買ったまま積んでいた本。 紫色の背表紙に『蠱』という魅惑的なタイトル、目次を見ても、魅力的な単語ひとつのシンプルなタイトルが並び、本の長さも5話で200ページと短め。 これ…

連城三紀彦『白光』読書感想文

ひっさしぶりの連城三紀彦。 旧サイトにはたくさん感想のっけてるようになかなかのファンではあるのですが、少なくともこっちのブログ初めて以降は読んでなかったですね。この度久しぶりなので短めの長編でなおかつ評判もいい本書を選んでみましたが、うん、…

さくらももこ『ちびしかくちゃん』(全2巻)を読みました。

静岡に旅行に行ったんですよ。 そんで、ちびまるこランドに行ったらこの本がお店に並んでて、「なんぞこれ」と思って思わず家へのおみやげに買ってきちゃったんですけど、読んでみたらまぁ〜いい意味でしょーもないセルフパロディ漫画で、ニヤニヤが止まらん…

多島斗志之『クリスマス黙示録』読書感想文

クリスマスが近づき、「リメンバ・パールハーバー」として反日感情の高まる季節を迎えた米国で、日本から留学していた女子大生のカオリがアメリカ人の少年を轢いてしまう事件が起こる。 少年の母で現職警察官のヴァルダ・ザヴィエツキーは、カオリへの復讐を…

深緑野分『オーブランの少女』読書感想文

ミステリーズ!新人賞に入選した表題作をはじめ、「少女」をモチーフにした五つの物語を集めたデビュー短編集です。オーブランの少女 (創元推理文庫)作者: 深緑野分出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/03/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) …

indigo la End『PULSATE』の感想だよ

はい、出ましたインディゴ感想シリーズ。 一年ぶりのアルバム、というか一年ごとに両方のバンドでアルバム出しつつ余技的バンドを増やしつつドラマにまで出たりM1の優勝予想したりラジオやったり休日課長や米津玄師らと毎日飲み歩いたりしてる川谷絵音。その…

住野よる『君の膵臓を食べたい』昔書いた感想。

キミスイの略称でお馴染み、実写映画化されたと思ったらアニメ映画化も決定という話題が沸騰している青春小説です。この度文庫化されたのを機に読んでみましたが、なるほど、良いですねこれ......。しょーもない恋愛小説かと思っていたらまんまとハマってし…

サスペリア(ルカ・グァダニーノ版)

通称"ルカペリア"。 ダリオ・アルジェント監督による1977年の同名作を、「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督がリメイクというわけで、アルジェントファンとしては観ないわけにはいかないので観てしまいました。最初にサスペリアがリメイクされ…

浦賀和宏『こわれもの』読書感想文

浦賀和宏初期のノンシリーズ長編です。 前々から浦賀ファンみたいな感じを出していた私ですが、実はまだまだ未読がたくさんで本作もその一つ。というのも、あちこちで「傑作だ」という話を聞いていたのでむしろ勿体無くて今まで読めなかったわけなんですが、…