偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

楽しいこと

最近、楽しいことがなくなりました。 いや、日々生きてて楽しいと思うことはもちろんある。私は恵まれた幸せな人間だ。 ただ、なんつーか、楽しいことが頭打ちになってるんですよね。全てが想定の範囲で、なんだか与えられた楽しさをこなしていくような感覚…

三津田信三『わざと忌み家を建てて棲む』感想

『どこの家にも怖いものはいる』に続く幽霊屋敷シリーズ(?)の第2弾です。わざと忌み家を建てて棲む (中公文庫)作者:三津田信三発売日: 2020/06/24メディア: Kindle版 三津田信三の元に三間坂から再び持ち込まれたのは、ワケあり物件を継ぎはぎして建てられ…

思い出が

思い出が愛なのかなと最近は思います。昔は、好きな人の好きなところを100個言おうとしてました。 つまり、「ここが好き」「ここが好き」という相手の個性へのいいねボタンが恋とか愛とかだと思ってたんですね。でも、そうじゃなくて、どこが好きとか言えな…

考える

考えることが苦手です。世の中の全てのことに確信が持てない。 一問一答が好きなんです。Q.スピッツの7枚目のアルバムは? A.インディゴ地平線これは自分で考えなくても知ってれば答えられますからね。しかし現実社会で必要なのは自分で考えること!! 答え…

話す

話すことが苦手です。いつからそうなのか、というと、分かんねえけどたぶん生まれた時からで、先天的に何らかの欠陥があるとしか思えない。頭ん中では言いたいことがちゃんとあるのに、口に出して言えないせいでいつも私だけが悪者にされてきた。小学生とか…

伊坂幸太郎『ホワイトラビット』感想

仙台市内で起こった人質立てこもり事件とその周辺のあれこれを描いた書き下ろし長編。ホワイトラビット(新潮文庫)作者:伊坂幸太郎発売日: 2020/07/10メディア: Kindle版 タイトルを何となく似た響きにかけてるのか知りませんが、いわゆる"ホワットダニット…

夏メロ

夏が来るので好きな夏の歌を貼ります。 アーランドオイエになりたい。 この歌の中に入りたい。このPVみたいな暮らしがしたい。この音楽に溶けていきたい。どちらもイントロから一気に夏の世界に引き込まれます。ただただ憧憬を憧憬を憧憬を抱くしかない。 真…

スピッツ『スピッツ』今更感想

スピッツアルバム感想シリーズではこれまで最近の作品を中心に書いてきましたが、今回はデビュー作まで遡ってみようと思います。スピッツアーティスト:スピッツユニバーサルAmazon さて、最近のスピッツの曲は、ゆうても歌詞がかなり分かりやすくストレート…

倉野憲比古「双子」感想。

『スノウブラインド』『墓地裏の家』という長編2作品の電子化を記念して(?)、noteにアップされた怪奇短編です。 https://note.com/kranono666/n/n6701dcec41cb 非常勤の心理士としてカウンセリングを行う大学院生の荒波。 彼の元を訪れた三谷という女性は、…

蘇部健一『木乃伊男』感想。

つまらんつまらんと言いながらしょっちゅう読んでしまう蘇部健一作品。著者には最後のイラストでオチが分かる『動かぬ証拠』という短編集がありますが、それを推し進めて長編でやってしまったのが本書です。木乃伊男 (講談社文庫)作者:蘇部健一発売日: 2019/…

綿矢りさ『蹴りたい背中』感想。

『憤死』が面白かったので代表作とされるこれも読んでみました。蹴りたい背中 (河出文庫)作者:綿矢りさ発売日: 2013/10/04メディア: Kindle版 主人公のハツは高校1年生。クラスに友達がおらず、唯一中学時代には仲の良かった絹江も新しい友達とグループを作…

綿矢りさ『憤死』読書感想文

綿矢りさ、初読みです。 前から気になってて家に何冊かあって、その中でも短編集だからとっつきやすいかと本書をまず読んでみました。 そしたらこれが滅法面白かった! なのでこれから積んでるこの人の本をいくつか読んでいこうと決意しました。憤死 (河出文…