偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

私の読書履歴書その5

承前。

4年生の中頃に一回フラれた後なんやかんや他の誰かと付き合うってことになった私。
しかし本を読むのにかまけて就活を一切やっていなかったので、履歴書さえ書ければ受かるようなブラックめの会社にしか入れず。
知り合いからなんでそんなとこにはいるのと言われたのはもちろん、初対面の友達の友達にまでそういうことを言われてけっこう凹みました。
付き合ってることになってた相手の方は人間レベル標準以上だったので、私のような下層階級の人間と恋人になったり、まして結婚したりなんて出来ないことは告白する前から分かっていましたが、案の定東久邇宮稔彦内閣くらいの短命に終わり、その後今の彼女と付き合い始めるまでは暗黒時代を迎えます。
Twitterのフォロワー諸氏はご存知の通り、地獄の失恋吟遊詩人になるわけですね。

この辺りから、実を言うとミステリ熱はちょっと落ち着いてきて、その代わり恋愛ものや青春もののなるべく暗いやつを読み漁ったり、本よりむしろ失恋映画を観たりってことをするようになるわけです。

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映画だとこの辺↑

......そんな感じで恋愛というものの不可能性についての考察をライフワークにしていたのが、このブログを開設した2017年5月ごろ以降のこと。
それからかれこれもうすぐ5周年。前身サイトから数えると9年以上、よう続いてますよ。

閑話休題

フラれたことを丸一年引きずっていましたが、今の彼女になんかめっちゃ遊びに誘われて何回か遊んだ流れで付き合うことになりました。
彼女は人間レベルも私と同じで低めなので今回は大丈夫と思いつつ、それでも結婚とかを考えると自分のような低賃金のややブラック企業勤めで子供も作りたくない人間と、女ってのは普通結婚したくないものだろうという鬱屈があり。
その時期にハマったのが、浦賀和宏小川勝己の2人。
どちらもリビドーとルサンチマンの作家で、私のようにゴミみたいな行き着くところまで行って全てをぶち壊していく作風に魂を抉られていました。



そうこうするうち、2020年7月に仕事で昇進と異動があり、新職場ではそもそも拘束時間が長い上に肩書きがついてしまったことで自分のダメさがバシバシと突きつけられ、軽い鬱状態になって毎日死ぬことばかり考えていました。
今思えば常に頭のどこかに自殺の2文字が
死にたい時に読んだのはこれ。宝物みたいな一冊です。


そこからやや持ち直したと思ったら、今度は彼女に結婚する気がないなら別れましょうさよなら!と捨てられてしまい、またもや大ピンチ!
......というところから、まぁ結婚しましょうということになって、翌2021年の1月から同居を始めます。
そして同年7月にめでたく結婚させていただきました。ありがとうございます😊

そしてその後はまぁ特に何事もなく今に至る感じですね。
最近はもうちょっと世の中のこととか人生のことに関心を持とうと思い、小説だけじゃなくて色んなジャンルの本を読もうと思ってます。



また、小説の方における1番のマイブームはやっぱりトクマの特選っすね。

気になってたけど読む機会がなかった作家や、読む機会以前に本が売ってなかった作家のアレやコレをどんどん復刊してくれてて、現状全部買ってるしこれからも全部読むつもりなくらい信用してる叢書です。ただ、これにかまけて最近他の小説を全く読めてないのが悩みどころ......。
といった感じで、とりあえずこれが私の2022年現在までの読書履歴書になります。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。また何年か経って読書傾向が大きく変わったりしたら更新するかもしれませんが、とりあえずこれにて完!