偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版(2014)


コワすぎ!チームと浄霊師の道玄に加え、売れないアイドルの小明と物理学者の斉藤の6人は、入った者は必ず発狂するという「タタリ村」の調査に向かう。
しかし、村に入った彼らは次々とおかしくなっていく。そして、工藤の秘密も明かされ......。



劇場版ということでいつもよりメンバーを増やしてお届けするシリーズ第6弾。
タタリ村に潜入する前半では、道玄さんと物理学者の心霊vs科学のクソみたいな喧嘩でめちゃ険悪な空気になってる一行にゲラゲラ笑いました。そして、サブカル好き以外は誰も知らない無名アイドルの小明さんが本人役で出てるんだけどこの人が普通に1番怖いのも笑う。むしろ怪異に憑かれている時の方が怖くないくらい普段が怖い。自分の絶版の写真集を薄笑いで紹介するくだりとかコワすぎ!

しかし前半は楽しめたんだけど、後半はなかなかつらい展開。色々ありすぎて工藤さんのタガが外れて完全に一線を越えてしまうのはドン引き。工藤さんの粗暴だけど根はいい人なところが好きだったのに、、、今回はもうただの893ですからね......。
そして、こんなことになっても工藤さんに付いていく市川さんのモチベーションがどこにあるのかも段々分からなくなってきつつ、1番分からんのは田代なんだよな......。なんであいつだけピンピンしてるのか。そしてなんであいつは蚊帳の外なのにこの危険な取材に同行し続けるのか......。

ベタな伏線回収には笑いつつ、どんどんシリアスで後戻りの出来ないところまで来ている本シリーズに対してなんか当初の単発モノのままでずっと観ていたかったな......という気がしてしまいますが、なんにしろ次で最終章らしいので最後まで観ます。
(てかその後シーズン2的な「超コワすぎ!」があるんだけど、この状況からどうやって続けられるのか分からなすぎてそっちも楽しみ......)