偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

ごめん、これだけ言わせてほしいんだけど、スピッツの『ひみつスタジオ』が出たから聴け。

スピッツの17作目のオリジナルアルバム『ひみつスタジオ』が本日リリースとなったのでみんな聴いてくれや!!!


2013年の『小さな生き物』では「近所も遠く(東北)も愛おしく」という歌詞とか名指しで当時の安倍政権を批判するようないつになく政治的な歌詞も書くようになったスピッツ
その後の『醒めない』『見っけ』ではスピッツスピッツであり続けられていること自体を鳴らしていました。

......そして、それらを経て本作では、スピッツ自身のことから、より今の時代と私たちリスナーの生活に寄り添うような歌が多くなってて優しさに何度も泣きそうになりました。

分かりやすいところで言えば「選挙に行こうぜ!」って曲とか「匿名での誹謗中傷はやめようぜ!」って曲とかあります。それから「みんなつらいこともあるけど生きてまた会おうぜ」みたいな曲もあるし、コロナ禍に関する曲やその中で音楽(エンタメ)というものの意味を主張するような曲もあったりします。
そんな感じで近年の傾向ではあるけどさらにさらに歌詞が優しくてストレートになった(でも変な表現はもちろんいっぱい)感じで、まだ数回しか聴いてねえけど既に救われてます。

そしてワクワクするようなアルバムタイトル通り、アレンジの幅も広いし今までにない新しいことをやってる曲も(35年くらいやってんのにまだ!)あるし、55歳なのに3歳児並みにピュアなラブソングとかもあって、なんでどんどん感性若返っとんねんベンジャミンバトンかよ!とすら思います。

いずれ全曲感想をもっとちゃんと書くけど、とりあえずリリース時のテンションでこれだけ言わせて欲しかったんじゃ!!
あ、コナンの曲も入ってるからね。みんな聴いてね。