indigo la End『哀愁演劇』
今月は再び川谷絵音を聴き始めたため聴いてなかった間のインディゴとゲスのアルバムをひたすら聴き続けていました。
前前作が「小説」、前作は「映画」だったのに対し、本作のモチーフは「演劇」。
前作のインディゴ流のポップさを踏襲しつつ、アレンジはほぼバンドサウンドとキーボードくらいの曲ばかりなのが「演劇」のライブ感に重ねられているような気がします。
また歌詞にも「芝居」とか「脚本」みたいな演劇にまつわる用語が多くてコンセプトってほどじゃないけどトータルの雰囲気みたいなのがあって良かったです。その分古いシングルとかはやや浮いてしまっている感もありますが。
このバンドは1曲目のイントロに意味を持たせることが多いですが、本作の場合はちょうど10年前の1stアルバムの1曲目「sweet spider」にぶつけてアルペジオのイントロになっています。また、最後の曲は演劇の幕が降りるようにスッと終わって、最初と最後にそういう意味付けがあることでアルバムとしてまとまりが感じられるのも良いですね。
まぁそのうち単体で感想記事書くと思うのでこのへんで。特に好きな曲はそのままの冷たさでと暗愚とパロディです。
ゲスの極み乙女『ディスコの卵』
私が聴いてた時からしばらくアルバムを出してなかったゲス乙女ですが聴いてないうちもずっと出してなかったようで今年リリースの本作が4年ぶりのアルバム。
正直ほかのジェニーハイとか礼賛とかやってるくらいならゲスをやれと思わなくもないが他のメンバーも俳優業や料理業に忙しいんでしょう......。
そんで久々のアルバムですが、この曲が特別好きみたいなのはないけど全体通して好きじゃない曲の少なさでは近作で1番な気がします。まぁ表題曲的なDJ卵とかはわりとどうでもいいけど......。
序盤はポップな曲が3連発した後で中盤はディープで実験的な感じ、終盤はディスコっつーかクラブミュージック的なアプローチもあったりして最新モードな一方、不倫騒動前の懐かしのゲスっぽい曲も入ってたりしてバラエティ豊か。
全体に軽やかで明るめで憂いの色が薄いのも(個人的には憂いを帯びた曲が好きだけどそれはインディゴに任せればいいし)新鮮で悪くないです。
あと川谷絵音がちょっと聴かないうちにめちゃくちゃ声低くなってたり(悪夢のおまけ)早口になってたり(スローに踊るだけ)してわろた。
あと「シアラ」の歌詞に「愛のしるし」とか「ハヤテ」とか出てきて相変わらずスピッツをパクってるんだなと笑った。
The Radio Dept.『Lesser Matters』
大阪旅行で隣に座ってたお兄さんに勧めてもらった北欧のバンド。
ローファイな感じのサウンドで、ドリームポップみたいなぼわんとした感じがありつつギターの音が結構轟音でメロディもポップで聴きやすく、休みの日とかにごろごろしながらぼんやり聴きたい感じのめっちゃ心地良いアルバム。プロローグ的な1曲目が静かに終わった後で「これぞギターロック!」って感じの2曲目のイントロでもうぶち上がります。バンドの代表曲らしい「1995」も「こういう音楽が好きなんですよ!」っていう見本みたいな曲だし、終盤で女性ボーカルの曲が1曲入ってるのもアクセントになって良い。
めっちゃ好きな感じなので他のアルバムも聴いていきたいと思います。


![Lesser Matters [輸入盤CD] (XLCD177) Lesser Matters [輸入盤CD] (XLCD177)](https://m.media-amazon.com/images/I/51LXgJYMYnL._SL500_.jpg)