偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

ソーセージ・パーティー(2016)


スーパーマーケットが舞台で、お客様=神様に買われて店を出ると「天国」に行けるという神話を信じる商品達。
ソーセージのフランクは恋人でパンのブレンダに肉棒を入れてホットドッグになる日を夢見ていたが、ひょんなことから外の世界の真実を知ってしまい......。


トイストーリーを彷彿とさせる、おもちゃならぬ食品が生きてる話ですが、ジャケ写やあらすじからわかる通り全編下ネタまみれ、たまにグロと政治ネタも入ってて非常に下劣で不謹慎で楽しい作品。
下ネタ自体はそんなにエグくはなくて、申し訳程度の比喩表現だけで成り立っている奥ゆかしさを楽しむものであります。
一方ゴア描写が思ったよりは凄絶で、何度か大量殺戮の場面があるのがめちゃくちゃ楽しかったです。

ストーリーは実は結構ちゃんとしてるっつーか、ガワの下ネタとかを除いて筋立てだけで見たらミニオンズシリーズとかよりは断然面白いし出来の良い冒険活劇+愛と友情のドラマになっているので、ミニオンズみたいな日本人蔑視映画を観るくらいならこっちを観た方が良いと思います。
最後に浮かび上がる愛と平和のメッセージは泣けるし、最後にどうしてもあのネタ入れたかったんだろうなっていう微笑ましい結末も最高!(吹き替えで観たので全然気にしてなくて最後そうなの!?ってびっくりしました)。

まぁ普通に時間の無駄だと思うけど頭空っぽでジャンクな映画観て時間を無駄にしたい人にはオススメ!!

以下ネタバレ。

































































悪者(人間)は惨殺しておいて、みんな生きたいように生きれば良いさ!という博愛と多様性のメッセージがドカンと打ち出されるのに泣きました。嘘ですけど。
あとエドワード・ノートンが声優やってたのは知らなくて最後の「これやりたかったんだろうなぁ」っていうメタ展開では笑っちゃった。
吹き替えてみたのもあるけど、元の音で観ててもノートンだって気付いたとは思えないのでどのみちびっくりしたと思う。
ああいうメタなギャグ、ベタだけどやっぱ好きなので楽しかったです!