きのこ帝国「猫とアレルギー」
きのこ帝国の聴いてなかったやつを聴きましょうシリーズ。
本作はわりとポップ感が強くて最初の2曲を聴いたところで「なんかあんまりだな......」と思ってたんですが、そこから夏の夜の街、35℃、スカルプチャーの3曲が素晴らしすぎて手のひらを返して好きになっちゃいました。
ヨルシカ「エルマ」
まだ夏じゃないけど夏を思わせるよく晴れた日が多くなってきた今日この頃、快晴の下をお散歩しながら聴くことで美しさが増したアルバム。
最近は歌詞をそんな熱心に見ないのでエルマとかエイミーが誰なのかもわかってないんですが、美しいバラードにも疾走感あるギターロックチューンにも幕間のインスト曲にも通底して喪失感や儚さが感じられて好きです。
KIRINJI「ネオ」
キリンジ、バンド体制2作目のアルバム。
本作の後の『愛をあるだけすべて』『Cherith』がめっちゃ好きで何回も聴いてるけどそういえばこれ聴いてなかったなと思って。
兄弟キリンジの曲は実はほとんど聴いたことないんだけど、その頃のイメージっぽい曲もいくらかありつつ全体にはR&Bとかファンクみたいな曲も多く、これまでとこれからの過渡期って感じのアルバムでバラエティ豊かなので楽しいです。
またのちに恒例となるラッパーとのコラボ曲の先駆けであるグレートジャーニーや、他のメンバーがボーカルを担当する曲も多く、カラフルで賑やかな感じも好き。
特に好きなのはとにかく楽しくて可愛いブギーマンと、皮肉が効きすぎてる絶対に腫れて欲しい日かなぁ。
Billie Eilish「HIT ME HARD AND SOFT」
ビリーアイリッシュ3枚目。
アカデミー賞獲ったシングルを入れないという英断がカッコいい、全曲新曲のアルバム。
前作はシングルも多く曲数も多く全体に豪華で煌びやかな印象がありましたが本作は一転してシンプルにまとまっていて、それぞれ良さはあるけど私は本作のが好き。
ジャケ写のように海の中に沈んでいくような安心と不安を感じさせる、イントロのアルペジオも美しい一曲目SKINNY。
千と千尋から取ったという、ポップながらディープなベース音がカッコ良すぎるCHIHIROから、爽やかさを感じさせるBIRDS OF A FEATHER、抑えた美メロがグッとくるWILDFLOWERまでの流れも最高です。
また後半の曲は静かな歌モノから急に煌めくシンセポップになるL'A MOUR DE MA VIEを筆頭に一曲の中で色々展開するような曲も多くてワクワクします。
正直色んな音楽聴きすぎてて一度聴いたアルバムをあんま聴き返さなくなってるけど、これは来年も、もしかして5年後10年後も聴いてそうな気がするくらいハマってます。