偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

スクリーム(2022)

タイトルは「スクリーム」ですが、リブートとかではなくてこれまでのシリーズの続編として作られている作品(なので、普通に「スクリーム5」にしてほしかった。分かりづらいし)。

スクリーム(2022) [DVD]

スクリーム(2022) [DVD]

  • ネーヴ・キャンべル
Amazon



ジェナ・オルテガ演じるタラが家に1人でいると、奇妙な電話がかかってきて......といういつものアレが11年ぶりにはじまってワクワクします。まぁ私はリアタイで追ってないから前作を観たのついこないだな気もするけど......。
今回は冒頭で襲われるタラことジェナ・オルテガちゃんが命からがら生き延びてそのまま主人公をやるお話で、訳アリの姉とともにゴーストフェイスに立ち向かっていくことになります。
フォロワーのサラかえでさんがこのジェナ・オルテガちゃんのことをめちゃくちゃ好きなのでちょっと引いてたんですが、観てみたら確かにチョー可愛くてサラさん引いてごめんって思った。

それはさておき、創始者(?)のウェス・クレイヴン監督が亡くなってしばらく止まっていたシリーズを新たに動かすにあたり、「1」へのオマージュを盛り込んで原点回帰のような形にしているのがエモいし上手いと思う。
新キャラが中心になりつつも、「1」から出続けてるキャストが脇を固めるのもアツい。
また、「ウェス」というキャラが死んで作中で追悼パーティーをするような、愛のある悪ふざけの仕方もとても好きです。
中盤はお約束の「なんでトドメ刺さんのや〜!」みたいなことをやいのやいの言いながら観られるベタな展開が楽しく、犯人が明かされてからのバトルも超楽しかった。でも犯人の正体はまぁ意外性はないかな......。というかもはや登場人物の誰が犯人であっても意外性はないのでそこは捨てて楽しくバトるのが正解な気がしてきた。
初期にはまだあったシリアスさがかなり払拭されてしまってアクションコメディホラーみたいになってきてるけど、それとしてベタに手堅く作ってくれてるのが良かったです。

犯人自体は分かりやすかったけど、動機が(まぁこれも予想通りではあるんだけど)なかなか悍ましく新人類って感じで好きですね。やはり動機というものは愚かで気持ち悪くないとね......。

そして、11年ぶりの新作が作られたかと思えばこの翌年にはもう「6」も出てるようなので、これも観なきゃいかん。
それにしてもこの街は街としてやっていけてるのか?こんなとこに住みたい奴おらんやろ......。