偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

ジュラシック・シャーク(2012)


違法な石油掘削が行われている島。しかし、深く掘りすぎて地下に眠っていた古代鮫メガロドンを解き放ってしまう。
折しも調査のために島を訪れていた学生グループと窃盗団がメガロドンに襲われ......。

ジュラシック・シャーク(吹替版)

ジュラシック・シャーク(吹替版)

  • エマニュエル・カリエール
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勝手にサメ映画フェス!
大好きな『ウィジャ・シャーク』の監督の作品ですが、本作もC級映画特有の雰囲気があって、なんというかこういう作品からしか得られない侘び寂びが感じられてなかなかエモかったです。

一応ちゃんとストーリーの筋っぽいものはあるし、一応ちゃんとビキニの美女たちも出てくるし、一応ちゃんと映像も綺麗で、一応ちゃんとサメも出てくる。
サメが泳いでる映像は深海っぽいのに主人公たちが泳いでるのはモロに浅瀬で笑ったりするけど、低予算なりにちゃんと真面目に作ってる感じに好感が持てます。
終盤まではサメそのものより人間同士の争いがメインなのでサスペンスみもあって一応ちゃんと面白い。
そしてクライマックスでは一応ちゃんとサメが活躍してなかなかインパクトありました。
最後に全く無駄なシークエンスが入ってくる意味不明さも良いし、なにより素晴らしいのはエンドロールが10分以上あること!残り時間を見て「まだだいぶあるやん......」と思ってたら最後の10分くらいはエンドロールなので10分得した気分になります。実際には無駄にせず済んだだけで得はしてない。

あと服を脱ぐシーンとか歩いてるシーンとかの、微妙に冗長なところとかも味があって良いですね。
まぁそんな感じで、一応観れなくはない程度のクソ映画でした。クソ映画初心者の方にはちょうど良いクソ度だと思うのでオススメです。