偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2019-01-09から1日間の記事一覧

法月綸太郎『犯罪ホロスコープⅠ』

黄道十二宮、いわゆる十二星座をモチーフにした12編の短編連作「犯罪ホロスコープ」。本書はその上巻にあたり6編が収録されています。連作とは言ってもモチーフが揃っているだけでどれも1話完結のいつも通りの綸太郎シリーズ短編集です。犯罪ホロスコープ〈1…

法月綸太郎『ふたたび赤い悪夢』

法月綸太郎シリーズ5作目で、はっきりと『頼子のために』の続編になっています。そのため、本書を読む前に『頼子』を読んでいないと不都合な部分が多いです。また、『雪密室』の登場人物が主役級で登場しているので、こちらも事前に読むことをオススメします…

法月綸太郎『一の悲劇』

一の悲劇 (ノン・ポシェット)作者: 法月綸太郎出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 1996/07/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 43回この商品を含むブログ (37件) を見る 法月綸太郎シリーズ第4弾は、前作の後遺症からか、綸太郎視点ではなく視点キャラ・山倉…

法月綸太郎『頼子のために』

「娘の頼子が殺された。犯人に復讐して自分も死ぬ」という内容の手記を書き、それを実行した父親だが、自殺は未遂に終わる。とある陰謀に巻き込まれて事件を再調査する法月綸太郎は、手記の記述を基に驚くべき事件の真相に迫って行く......。新装版 頼子のた…

アンソロジー『謎の館へようこそ 黒』

新本格30周年を記念して、気鋭の新人から既にベテランと呼べる人まで、新本格に影響を受けた作家たちによるアンソロジーの"黒"編です。謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー (講談社タイガ)作者: 恩田陸,はやみねかおる,高田崇史,綾崎隼,白井智…

太宰治『走れメロス』

たぶん『走れメロス』という本は色んな出版社からたくさん出てますけど、これは新潮文庫版です。 走れメロス (新潮文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/02メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 124回この商品を含むブログ (177件) を見る各…

井上ひさし『十二人の手紙』

これからしばらく昔読んだ本の当時の感想を載せていきます。移転。 十二人の手紙 (中公文庫)作者: 井上ひさし出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2009/01/25メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 36回この商品を含むブログ (19件) を見る タイトルの通り、…