偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

ワールズ・エンド(2013)

スリーフレーバーコルネット3部作、ラス1です!


高校卒業の時に果たせなかった街の12軒のパプで一杯ずつビールを飲む梯子酒"ゴールデン・マイル"に、20年後になって再び挑む5人の男を描いたSFアクション映画です。

まず最初に言ってしまうと、本作が3部作の中では1番イマイチでした。
理由はもう主人公のキャラが好きになれないの一言に尽きますね。
ショーンやホットファズではツッコミ側たったサイモンがボケの役回りになってニックかまともキャラっていう捻りはシリーズファンにも楽しいし、はちゃめちゃなサイモン・ペグ自体は良いんですけど、しかしどうにも許せない......。
私は『ベイビー・ドライバー』のあのラストシーンが最高に好きなんですけど、あれって本作のラストとは正反対な気がするんですよね。だからベイビーが好きなら本作は好きになれないという二者択一になってしまう気がしてて......。
観てる間も終始ゲイリーを好きになりきれなかったのですが、あのラストに至って「あーあ」とすら思ってしまいました。
とはいえ、ああいうある種尖った結末でオタクを肯定する監督の意図も分かるし、3部作の全作でサイモン&ニックコンビの愛の結末がそれぞれ異なるのもスリーフレーバーって感じで素敵です。

そして、主人公へのモヤみを除けばやっぱめちゃ面白いんですよね!
冒頭の仲間を集めていくパートとかいかにもだし、12軒のバーを一晩でハシゴするっていう青春のノリをおっさんたちがやるのかもうゲロエモで泣きそうになるし、青春を取り戻す話かと思いきやとある瞬間に一気にジャンルが豹変するところのインパクトはシリーズでも随一だし、アツいけど笑えるアクションも、壮大にしてめちゃくちゃなストーリー展開も好みではあるんです。
だから普通に好きではあるけど、ラストだけがアカンのよねぇ......。