偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

スペース・シャーク(2024)

〈あらすじ〉
スペースからシャークが来る!


......というわけで、今は亡き大須シネマを偲んで、家で勝手にZ級サメ映画を観ちゃったんですが、あれは映画館までわざわざ行ってわざわざ金と時間の無駄としか思えない映画を観ることに倒錯的な悦びがあるのであって家で気楽に観てもなんも倒錯せずタルいだけってのがわかりました。それでも、私はまたサメを求めてしまうのだろう......笑。

てか本作別にサメってこともなくって、ゆったら頭だけサメの宇宙忍者みたいなもんなんだけど、まぁサメでもニンジャでも日本人からしたら大して差はないのでノープロブレム。
てかもうどこから突っ込んでいいのか分からなくて書きたいことに書くスピードが追いつかないんですがとりあえず冒頭でクソCGであまりにチャチい2024年宇宙の旅を見せられてキューブリックも草葉の陰で泣いてるだろうよ......と悲しい気持ちになりました。
宇宙空間と宇宙船内がわわわかわわわわわわわわわゎ、わわわわわ、わわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ、わわわわわわわわわわわわ変なCGで描かれていって映画というよりなんかホテルの施設紹介ムービー的な雰囲気が漂っていて、その変なCGはまぁ CGだからチャチいなりに綺麗なんだけどそこから実写パートのチープさのギャップも悲しく、このままずっとこんな感じのノリでいくのかなぁ......と不安になっていると隕石で宇宙船がぶっ壊れて宇宙パートはTHE END。あ、上の「わわわ」ってのはただのスマホの誤作動です。すみません。
そこからはもうほとんどモブたちが近所の森をお散歩するだけのほのぼのムービーに様変わりして、風景好きとしてはクソCG見せられるよりはよっぽど嬉しいわい、と安心しました。
とはいえモブたちが近所の森をお散歩するだけのお話なので非常にかったるい。時々現れるシャークベイダーとかいう忍者ザメは普段透明で一瞬だけ現れて人を殺したらすぐ消えるという焦らしっぷりなんだけど結局そんな感じのショボい出番しかないまま特にクライマックスもなく終わるのが寂しい......。
サメよりもむしろ観葉植物をちょっと豪華にした感じで鳴き声も可愛い宇宙植物に癒された。

ほんでストーリーは非常に抽象的で難解なんですよね。なんか、ピラミッドもグランドキャニオンもJFKも9.11もグランドキャニオンもバミューダトライアングルもグランドキャニオンも全て宇宙鮫と繋がっている!?ってとこまではなんとか理解したんですが、それが何故なのかとか最後どうなったのかとかあまりよく理解できなかったのでもっとオカルトや陰謀論を学んでから観直します!

まぁでも実際、内容スカスカではあるものの同じニュース映像を何回も流して水増しとかせずにちゃんとやって短くまとめてる分好感は持てますよね。
なんせ70分あることになってるけどエンドロールが10分あるから実質1時間で観れちゃので、時間のない現代人諸君にオススメです!
『国宝』の3分の1の時間で観れてタイパ抜群だゾ!