おはこんばんちわ。
さて、今年もアルバムランキングの季節がやってきましたね!
しかし今年は毎月コツコツとその月に聴いたアルバムについて書いてたので、ランキング用に文章書くのはサボっちゃってそこから引っ張ってきたいと思います。年末忙しいし、備えあれば憂いなしだね。
正直今年は推しバンドを失って音楽への情熱がだいぶ失せてしまったのでなんかもうどうでも良いやという感じです......。来年は新しい推しが見つかるといいね!
(画像は年始に描けなかった今年の干支イラスト)
ではさっそく10位からいきます。
10位 L'Imperatrice『Pulsar』
全然知らんかったフランスのバンドの最新作で、たまたまサブスクで流れてきて聴いてみたらだいぶ好みでした。
ディスコ、ファンク的な踊れるサウンドやジャケ写も込みでレトロフューチャー感のある世界観とかどこかダフトパンク(ランダムアクセス)ぽさも。そして甘い女性ボーカルもクセになって、ついついずっと聴いちゃうアルバムです。
9位 ZAZEN BOYS『らんど』
12年待ったと言うよりはもう新作出ないものと思って待ってもいなかったニューアルバム。
1945年、焼け野原になった東京を描くリード曲「永遠少女」をはじめ、シュールな歌が多かった前作と対照的に現在の世界への雑感のようなものがわりとストレートに感じられる作品。夕焼けというモチーフにいつかの過去のノスタルジーとこれからの未来の不穏さがオーバーラップしてあらゆる時間軸の上を同時に散歩するような心地のあるアルバム。
もちろん音は最高に気持ちいいです。
表題曲のあとにボーナストラック的に入る「胸焼けうどん」にほっとする。
8位 ゲスの極み乙女『ディスコの卵』
私が聴いてた時からしばらくアルバムを出してなかったゲス乙女ですが聴いてないうちもずっと出してなかったようで今年リリースの本作が4年ぶりのアルバム。
正直ほかのジェニーハイとか礼賛とかやってるくらいならゲスをやれと思わなくもないが他のメンバーも俳優業や料理業に忙しいんでしょう......。
そんで久々のアルバムですが、この曲が特別好きみたいなのはないけど全体通して好きじゃない曲の少なさでは近作で1番な気がします。まぁ表題曲的なDJ卵とかはわりとどうでもいいけど......。
序盤はポップな曲が3連発した後で中盤はディープで実験的な感じ、終盤はディスコっつーかクラブミュージック的なアプローチもあったりして最新モードな一方、不倫騒動前の懐かしのゲスっぽい曲も入ってたりしてバラエティ豊か。
全体に軽やかで明るめで憂いの色が薄いのも(個人的には憂いを帯びた曲が好きだけどそれはインディゴに任せればいいし)新鮮で悪くないです。
あと川谷絵音がちょっと聴かないうちにめちゃくちゃ声低くなってたり(悪夢のおまけ)早口になってたり(スローに踊るだけ)してわろた。
あと「シアラ」の歌詞に「愛のしるし」とか「ハヤテ」とか出てきて相変わらずスピッツをパクってるんだなと笑った。
7位 Clairo『Charm』
注目のSSWクレイロさんの3枚目のアルバム。前作も好きでよく聴いてるんだけど、本作は前作の静かな暖かみを引き継ぎつつ、やや華やかというかゴージャスな感じもあったり、一方でよりオーガニック感もあったりとさらに聞き応えのあるアルバムになってて、環境音楽的に流しとくにも良し、じっくり聴いて浸るのも良しの名盤になってます!
6位 Foster The People『Paradise State Of Mind』
リード曲の「Lost in Space」を聴いた時から「いつの時代の曲だよ!」と思っちゃった。80sのディスコ、ファンク、R&Bみたいな要素がめっちゃ濃くて懐かしー!って(94年生まれだけど)叫びたくなってしまいます。
とはいえ古臭さはなくて今聴いてちゃんとオシャレなグッドミュージック。
冒頭の2曲の踊らずにいられないキャッチーさも良いし、なによりGlitchzigって曲(なんて読むの?)がもう全てにおいて好みで最高でした。ヴァースの0:15くらいから入るゴリゴリしたピアノみたいな音(なにあれ?)とアウトロで2分くらいジャズやる意外さと色気がたまらんよね。
5位 conton candy『melt pop』
「ファジーネーブル」がバイラルヒットした注目の女性3人組バンドの初のフルアルバム。
代表曲となった「ファジーネーブル」をはじめ、これまでにミニアルバムに収録された曲も結構入っているのはあんまり好きじゃないんですが、内容は素晴らしいです。
タイトルに「pop」と冠する通り、シンプルなスリーピースのギターロックサウンドながら、メロディや歌詞はポップでキャッチーで、15曲のフルボリュームを飽きずに聴かせてくれます。すでにだいぶ注目されてはいるけど、ここからどんどん売れていきそうなバンドなので楽しみに追いかけたいです。
特に好きな曲は、疾走感が凄い「ロングスカートは靡いて」、アジカンの影響をめちゃ感じる(そしてちょっとスマパンな)「急行券とリズム」、エイトビートのパンクなラストナンバー「好きなものは手のひらの中」です。
4位 おいしくるメロンパン『eyes』『phenomenon』
これはブログに書いたので載せときます。ミニアルバム2枚組ですが対になってるので合わせてアルバム1枚分ということでランキングに入れちゃいます!そうでもしないとミニアルバムしか出さないこのバンドをランクインさせる機会がないので......。
3位 Aooo『Aooo』
元・赤い公園の石野理子さんがボーカルで、ギタードラムベースをそれぞれボカロPなどでソロ活動もするメンバーが固める新生バンドのデビューアルバムにして(会場販売などを除く)初音源。
結成時から気になってはいながらもサブスクで聴ける音源がなくてどんなバンドなのかすら分からなかったんですが、待望の本作を聴いてみたらめちゃくちゃ良かった!
ボカロカルチャーの人たちが作曲してるのもあってチャキチャキした曲が多めですが、石野さんの声の透き通る深みによってうるさい感じにはなっていなくて聴きやすい。そしてメンバー3人が作曲してるので曲調も「おもちゃ箱みたい」にバラエティに富んでてワクワクさせてくれます。
特に好きな曲は、中毒性ハンパないキラーチューンにしてバンドそのものの在り方を歌う歌詞も印象的な2曲目「サラダボウル」(イントロ的な1曲目からの流れも最高!)、切ない疾走感これぞ日本のギターロック!て感じの「水中少女」、しっとりしつつも軽やかで切ないメロディに胸締め付けられる「ネロリ」あたりです。
2位 米津玄師『LOST CORNER』
これはブログに書いたので詳しくは割愛。
タイアップ曲が多く20曲入りというボリュームながら新曲も8曲も入っててアルバムとしての流れも考えて構成されているのが素晴らしく、さすがとしか言いようのない大作です、、、。
1位 Billie Eilish『HIT ME HARD AND SOFT』
ビリーアイリッシュ3枚目。
アカデミー賞獲ったシングルを入れないという英断がカッコいい、全曲新曲のアルバム。
前作はシングルも多く曲数も多く全体に豪華で煌びやかな印象がありましたが本作は一転してシンプルにまとまっていて、それぞれ良さはあるけど私は本作のが好き。
ジャケ写のように海の中に沈んでいくような安心と不安を感じさせる、イントロのアルペジオも美しい一曲目SKINNY。
千と千尋から取ったという、ポップながらディープなベース音がカッコ良すぎるCHIHIROから、爽やかさを感じさせるBIRDS OF A FEATHER、抑えた美メロがグッとくるWILDFLOWERまでの流れも最高です。
また後半の曲は静かな歌モノから急に煌めくシンセポップになるL'A MOUR DE MA VIEを筆頭に一曲の中で色々展開するような曲も多くてワクワクします。
正直色んな音楽聴きすぎてて一度聴いたアルバムをあんま聴き返さなくなってるけど、これは来年も、もしかして5年後10年後も聴いてそうな気がするくらいハマってます。
という感じで、今年のベスト10でした。
他にミニアルバムではフレデリックの『CITRUS CURIO CITY』をずっと聴いてたのと、シングルだとバウンディの風神とゴリラ芝居をずっと聴いてました。
また旧作ではフォスター・ザ・ピーポーのアルバムを全部聴いた年でした。
それではみなさん良いお年を!ばいちゃ!