偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

グリーンバレット 最強殺し屋伝説国岡[合宿編](2022)

『最強殺し屋伝説国岡』の続編でありつつ、殺し屋を志望する6人の少女が国岡先生による養成合宿に参加するという青春映画でもあります。


明らかに前作より予算が増えてるんだろうなって思っちゃうくらい、ストーリーもしっかりしてるしバトルも派手だし豪華ゲストが出てくるしで、本作のが断然面白かったです。

6人の女の子のオーディションの場面から始まり、その時点では彼女ら変なやつばっかりで誰のこともあんま好きになれなくて、いざ合宿に行ってからも国岡さんに舐めた態度取る奴とかもいて若干イラつくんだけど、そこから徐々に徐々に彼女らのことを好きにさせてくれるキャラの描き方が良い。6人もいるのにキャラ立ちはっきりしててどれが誰かごっちゃにならないのも地味に凄いと思う。
生真面目すぎて殺し屋っていうより軍人な子のインパクトがヤバかったけど、個人的にはやっぱやる気ない2人がキャラ含めてめちゃくちゃ可愛くて好き......。

一方国岡さんは見せ場少なめではあり、どちらかと言えば真中さんが活躍してて笑いました。真中さん、なんかまぁウザいんだけどギリギリ愛嬌で済んでるというか、クズだけど悪い奴では全然なくてだんだん好きになってきました。国岡との微妙に友達ってほどでもない腐れ縁みたいな関係性も好き。
そして見せ場少なめな分、いざ見せ場が来るとしっかり決めてくれる国岡さんがやっぱカッコいい。あの、ガッてしてシュッてなってデーンって出てくるクライマックスとかもベタだけどやっぱ上がる。あれは映画の上がり方じゃなくてやっぱ少年漫画なんだよなぁ。
とはいえ今回の主役はやはり女の子たちで、きっちりカッコつけつつも彼女らに花を持たせる国岡さんの渋い立ち回りが粋。淡い恋の結末も粋。
しかし国岡さんの本気の恋というのも見てみたいな......。ベイビーわるきゅーれも作って欲しいけどこのシリーズも続き観たいわ......。