偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

ハリー・ポッター全部観るぜの巻! 後編

全部観たぜ!!!
今回は後半の5本目から8本目について書きます!
前半4本は一作ずつストーリーがあって、それぞれミステリーの要素もあり一本ずつで楽しめましたが、ここからはもう一繋ぎの物語になっていて、それぞれの恋愛模様とヴォルデモート軍団とのバトルを畳んでいくだけの話になります。
それが面白くないわけではないしキャラに愛着があるから観てて楽しいんだけど、ちょっと物足りなさもありますよね。
とはいえ最後まで1ミリもダレることなく毎回「あれ、もう2時間経った??」と思わせてくれる最高のシリーズでした!




5.不死鳥の騎士団

魔法省のホグワーツへの介入や、史上最強のヴォルデモート軍団vsダンブルドア率いる不死鳥の騎士団など、大人同士の政治的なやり取りが本作以降増え出すところで、それに対してハリーたちがどう関わっていくか......というのも大きな見どころです。

話はどんどんシリアスになるのですが、前半は教育委員会(魔法省)から来た役人教師が学校を規則でがんじがらめにし、生徒たちがそれに抵抗するってストーリー。日本の土曜の9時からのドラマとかでもありそうです。
この役人教師のアンブリッジがガチクソ最悪なのでめちゃくちゃイラつくんだけど、それだけにとあるキャラクターの粋な反抗にはスカッとします。

後半はクライマックスの見せ場へ持っていくための恣意的な展開に感じてしまってやや付いて行けませんでしたが、クライマックスはシリーズ中でも最も派手なバトルが繰り広げられてテンションは上がります。

あと、ルーナが可愛すぎる。なんでこんな可愛い子が急に出てくるんですか?最初からいてください。

前作まではミステリとしても観られるシリーズでしたが、今作はミステリ要素はほぼなし。
次作とかはちょっとあった気もしますが、かなりうろ覚えなので定かではありません。




6.謎のプリンス

こっから一気に面白くなくなります(個人の感想です)。
とにかく話についていけなくなってしまいます。ここまでシリーズ順番にちゃんと観てきたはずなのに、なぜか毎回この話から振り落とされてしまいます。
謎のプリンスさまの本とか、いろんな薬とか、最後に出てくる「箱」とかの新しいアイテム。薬の先生とかいろんな女子生徒とかのよく分かんない新キャラが目白押しなわりに、それぞれにあんまり意味はなさそう(原作読んでたら分かるのかもしれませんが)で、映画だけ観てて話を全部把握できる人いないんじゃないか説が浮上します。

本作単体でのストーリーはあってないようなものといいますか、これまでにも続いてきた打倒ヴォルデモートへの道や、それぞれの恋愛模様などが引き続きお届けされるだけ。終盤でようやく進展や驚きの展開があるのですが、それだけ。
「謎のプリンス」の正体とは......?というミステリー展開になるかと思えばそこはあんまり伏線とかもなくサラッと明かされるし、そもそも半純血のプリンスという概念が何なのかよく分からなかったです。

......なんて言いつつ、シリーズ通して観てきた身としては、ハリーとロンとハーマイオニー恋愛模様が見られるだけでも「大きくなったねぇ......」と微笑ましくもイライラしてしまいます💕
とにかくこの辺からロンのウザさがMAXになって、思えば操られたりとかが多いから可哀想ではあるんだけどなんか一気にロンのこと嫌いになっていきます。ロンに対するみんなの塩対応が面白すぎる。ハリーは父親の血を継いでるのか意外とSっぽいっすよね。嫌がるダンブルドアに無理やり......のシーンとか、絶対楽しんでるやん!と思ってしまいました......。
あとハーマイオニー可愛いしルーナちゃそもめちゃくちゃ可愛いのでポッターがルーナのこと都合のいい女と思ってそうなとこちょっとキレた。




7.死の秘宝Part1

前作で明かされたヴォルデモートの倒し方を実践していくお話。

話がシリアスになってきつつも、ハリー軍団みたいな魔法ギャグやラブコメっぽさは相変わらずしっかりあって、重い中に気の抜ける瞬間がちょいちょいあるのが上手いとは思います。
ただ、Part1というのもありあんまり話が進んだ感じがしない、いや、めちゃくちゃ進んでるんだけどどんどん新しい概念が登場してきて何が本筋なのかが見えなくなってきます。箱、剣、秘宝とアイテムが多すぎる。もうそういうのいいから直接ヴォルデモートと殴り合いしにいけばいいのでは!?
1番許せないのは、冒頭でわりと推してるキャラが普通にサクッと死ぬところ。せめて死ぬ時くらい見せ場を作って欲しかった!

良かった点は、ハーマイオニーがえっちだったとこです。ロンちゃんが嫉妬するのも分からなくはない。




8.死の秘宝Part2

というわけで、これが、最後。です。

Part1での箱探しの続きから始まりますが、正直この辺あんまりいらない気がしなくもない......。アイテム集めるくだりはPart1でぱぱっと終わらせといてPart2は最終決戦だけじっくり見せて欲しかったと思ってしまいます。
というのも、戦争パートで推しキャラが2秒で死にましたからね。一瞬目を離してたら死んだことすら気付かなかったわってくらいの扱いをするくらいならもうちょい他のいらんとこ削ってでも散り様を見たかったです!
まぁこれだけキャラの人数がいるから全員に最後の見せ場を......ってのは難しいのかもしれませんが......。
あと普通に大勢vs大勢の戦争になるので主人公たちの影が薄すぎました。勝てたのハリーじゃなくてあの子のおかげでしょって感じもあるしな......。
マクゴナガル先生がバチくそカッコよかったり、わりと地味なキャラが大活躍して「おお!」ってなったり、「あの2人そういう仲だったの!?」ってなったりするのは凄えよかったです。なんだかんだここまで観てきてキャラに愛着湧いてるので彼らのその後とかをwikiで調べたりしてます......。

あと、あの人の好感度が一気に地に落ちると共にあの人の好感度が一気に第1位にぶち上がってくるあのくだりがめちゃくちゃ泣けました。「永遠に」って、そりゃずるいっすよ〜🥺