井上陽水へのロングインタビュー、本人へのインタビューによる全アルバム解説、本人による掌編小説、本人による経歴などがまとめられた本。
とりあえず楽しみに買ってみたらタレント本って感じの字のデカさで笑いました。なぜか陽水さんならこういう字デカ!みたいな適当さも彼らしくてカッコよくすら思えてしまうから不思議です。
面白かったのはやっぱりアルバム解説で、基本あんま良いこと言わないのかめちゃくちゃ面白いです。
「この曲の歌詞なんてめちゃくちゃでヒドいですよねぇ」みたいなことを自分で言うから、そう言われるとヒドいようにも見えてきて面白いです。でもその緩さというかツッコミどころまでも計算されている気もするし、結局こういうのを読んでも何考えてるのかいまいち分からんところが魅力的すぎるよねこの人。
掌編小説に関しては本人の幼少期のエピソードとかからそのまま作ってる感じではあるんだけど冒頭の風呂のシーンから話が過去に飛んで、とある感慨と共にまた戻ってくるあたりが巧くて印象的でした。
て感じでまぁただのファンブックなんだけどファンなので面白かったです。