おはこんばんちわ!
さて、今年もいよいよ年末のランキングの季節がやってきましたね!
というわけでまず今回は今年読んだ小説ベスト10+小説以外で良かったの3選でお届けしたいと思います。
今年読んだ本はだいたい80冊くらい。それに加えて今年は漫画も結構読んだし(年始の段階では漫画読む年にする!とか言ってた割にはそんなにだったけど)映画も観れたのでだいぶ充実してたんじゃないでしょうか。まぁ仕事も今年は割とサボれたので、仕事ある日でも帰って本読んだり映画見たりできたのが良かったっすね。
まぁそんな感じでそれでは小説ベスト10から発表していきます!
10位『なめらかな世界と、その敵』伴名練
SFにはうっすら苦手意識がありますが、これは分かりやすくかついかにもSFっぽい仕掛けも盛りだくさんでめっちゃ面白かった。
8位『庭』小山田浩子
いつも通り安定の、なんか良い小山田短編集。この唯一無二の世界からはしばらく抜けられそうにありません。新作も読みたい。
7位『この村にとどまる』マルコ・パルツァーノ
ダム湖に沈んだ実在の村を舞台に、言葉、人、そして土地すらも奪われた村の悲しみや怒りを淡々と描写した作品。
6位『恍惚のフラミンゴ』フィリップ・リドリー
大好きな映画『柔らかい殻』の監督による短編小説集。
映画同様、現実離れしているのに生々しく、気持ち悪いけど美しくノスタルジックでもある独特の世界が楽しめました。
4位『くるまの娘』宇佐見りん
『かか』『推し、燃ゆ』と読んできましたが、最新作の本作が一際凄まじかったです。
3位『水たまりで息をする』高瀬隼子
今の自分の境遇や自分の昔からの性質に主人公が遠からずなところがあってめちゃくちゃ共感しました......。
1位『雪沼とその周辺』堀江敏幸
田舎町に暮らす平凡な人々の人生のちょっとした哀歓を描いた短編集で、短い中でひとつひとつの人生を追体験するような濃密さがあり、しかし読み心地は非常に淡々として上品。この良さは私の語彙では伝えられないので、未読の方はとにかく読んで欲しい一冊です。
という感じで小説ベスト10でした。
あと、小説じゃないので入れなかったけど今年読んで良かったやつ3選です。↓
『奇貨』沙東すず
東山公園にある本屋ON READINGさんで買ったZINE。3年半付き合った彼氏に捨てられた経緯を綴っただけの作中の言葉で言えば「ありふれた話」なんですが、自身の感情をとことんまで見つめて分析して文字に起こす著者の心の解像度が凄くて、不謹慎かもしれませんがめちゃくちゃ面白かった。