偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2020-07-02から1日間の記事一覧

倉野憲比古「双子」感想。

『スノウブラインド』『墓地裏の家』という長編2作品の電子化を記念して(?)、noteにアップされた怪奇短編です。 https://note.com/kranono666/n/n6701dcec41cb 非常勤の心理士としてカウンセリングを行う大学院生の荒波。 彼の元を訪れた三谷という女性は、…

蘇部健一『木乃伊男』感想。

つまらんつまらんと言いながらしょっちゅう読んでしまう蘇部健一作品。著者には最後のイラストでオチが分かる『動かぬ証拠』という短編集がありますが、それを推し進めて長編でやってしまったのが本書です。木乃伊男 (講談社文庫)作者:蘇部健一発売日: 2019/…

綿矢りさ『蹴りたい背中』感想。

『憤死』が面白かったので代表作とされるこれも読んでみました。蹴りたい背中 (河出文庫)作者:綿矢りさ発売日: 2013/10/04メディア: Kindle版 主人公のハツは高校1年生。クラスに友達がおらず、唯一中学時代には仲の良かった絹江も新しい友達とグループを作…