フランスのとある寄宿学校。規則で子供たちを縛ろうとする教師たちに反感を抱く少年たちだったが、日曜日の外出を禁じる"操行ゼロ"の罰を下され、ついに教師たちに叛乱を企てる......。
2本の記録映画と2本の劇映画だけを残して29歳で夭逝したジャン・ヴィゴ監督の、劇映画の1作目。
先日観た『ペパーミントソーダ』に影響を与えたらしいと聞いて観てみました。
1933年の作品で、トーキーではあるけどどこかサイレントの雰囲気も残しています。
寄宿学校の子供たちが主人公なんですが、彼らが俯瞰っぽいアングルで映されていて、その動きなんかがサイレントっぽく感じるのかなぁ。あと汽車の中で奇術を披露する場面の映像で見せる感じとかも。途中で子供達の味方になってくれる舎監がチャップリンのモノマネをするシーンもありましたね。
ストーリーは他愛ないっちゃ他愛なく、中盤まではちょっとかったるいんですが、終盤で自分達を管理する教師たちへの叛乱を起こそうとするあたりはめちゃくちゃ良くて、特にその象徴的な枕投げのシーンに気高い美しさがあって、あそこを観られただけでそれまでのタルさも吹っ飛びました。
それまではまぁやんちゃな子供たちがわちゃわちゃやってる可愛い映画って感じだったのが急にめっちゃアナーキーになる。ラストシーンとかもスカッとして良いっすね。
中編の短さで当時としては挑戦的な斬新な演出なども(ネタバレ防止で伏せますが)あり、サクッと観られて映画という文化の初期の頃の遊び心が垣間見られる良い映画でした。
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