偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

ひつじのショーン UFOフィーバー!(2019)

PERFECT DAYSを観に行ったんだけど始まる前にこれ観れそうだなと思って衝動的に観た。
巷は冬休みで映画館は子供で賑わっていたので、この子たちと一緒に私みたいなおっさんがひつじのショーンを観るのは恥ずかしいな......と思ってたら、ガキどもはSPY×FAMILY目当てだったらしくショーンは貸切でした。



羊のショーンたちが住む街にUFOがやってきた!街は俄かにUFOフィーバー。そんな中、ショーンはUFOに乗ってやってきたエイリアンの子供ルーラと出会い友達になるが、UFOのリモコンがMiB的な組織に回収されてしまい、ルーラは家に帰れなくなってしまう。ショーンたちはルーラを家に帰してあげようと奮闘するが......。

ひつじのショーン、実は一回も観たことなくて、ほんとになんとなーくのふわっとしたキャラクターのイメージしか持ってなかったんですが、よく見ると口が横に付いてて開始30分くらいはそのことだけで笑えました。
だからショーンが喋るのかどうかすら知らなかったけど、ピングーみたいに擬音語みたいな言葉で喋る感じでなんかすげー懐かしい気持ちで観れた。
なーんか最近は映画観に行ってもメッセージ性だとかを探り当てて答え合わせするような感覚で感想を書いてしまいますがこれはもう純粋に子供の頃の気持ちでアニメのおもしろさににやにやするだけで頭空っぽで観られて随分癒されました。
ストーリーはちゃんとあるものの、言葉によるセリフがないためぽけ〜っと眺めてるだけで話についていけて気楽。そして大爆笑とかではない細かい笑いがぽんぽんと連打されるのも心地よく、いい意味でアホくさい笑いを散々堪能した後にちょっとホロリと泣けるラストが待っていたりして、肩の力を抜いて観られるエンタメ作品として最適でした。
またUFOがモチーフなのもあり、未知との遭遇、エイリアン、2001年、ジョーズなどの過去のSF映画の名作(いやジョーズはSFちゃうやん)のオマージュが分かりやすく散りばめられているのも楽しい。特に2001年宇宙の🍞が最高でした。
あと農場主がUFOに便乗してチャチいテーマパーク作ってクソ滑るところと、犬が宇宙人と間違われるところでめちゃくちゃ笑った!

まぁなんせこういうアニメを90分観るのはなっげえってのはあるけど、常になんか面白いことが起きてるし人間(羊?)ドラマとしてもベタだけどちゃんとしてて最後まで楽しく観れました!