偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

ホームアローン(1990)


パリでクリスマスを過ごすことになったマカリスター家と親戚一同。しかし手違いから8歳の末っ子のケヴィンが家に置き去りにされてしまった。自分を厄介者扱いする家族が消えて喜ぶケヴィンだったが、2人組の強盗が留守宅を狙って侵入を企てていて......。


人生で1番たくさんの回数観た映画で、しかしそういえば大人になってからは1回も観てねえわと思いクリスマスシーズンに観直してみました。
本作はもはや映画というより幼少期の思い出の一コマなので多分に思い出補正がかかってしまうことをお許しいただきたいのですが、やっぱ最高のコメディだった。
子供の頃見てたときはマコーレー・マコーレー・カルキン・カルキン演じる主人公のケヴィンと歳が近かったので彼の視点で観てたんですが、大人になって観るとマコーレー・マコーレー・カルキン・カルキンくんがめちゃくちゃ可愛くてびっくりしました。あと大人になって観ても両親がクソすぎるのと大人になって観たら泥棒さん2人組がめっちゃ優しくてびびった。というかスコセッシ映画をこないだうち観てたせいでジョー・ペシ演じる泥棒のハリーが愉快なしゃべくりをしながらいつブチ切れて銃をぶっ放すかと無駄にハラハラしながら観ましたよ......というのは嘘だけど、そんくらい似たようなワルの役なのにギャップがデカくて凄かった。

それはさておき、やはり子供が家で1人という、それこそ子供の時に見たら(不安もありつつ)ワクワクしちゃうシチュエーション、そこに泥棒がやってきて孤軍奮闘するという設定の時点で勝ち確定で、めっちゃシンプルな話なんだけどこのシチュエーションに乗っければシンプルならシンプルなだけ面白いってのが強すぎる......。
相手は大人2人、しかしこっちはホーム。買って知ったる我が家を駆使してピタゴラ装置的な武器で大人を手玉に取る様が愉快痛快。トムとジェリーを実写にしたみたいなやられっぷりにも爆笑(その点実写版トムとジェリーにそういう楽しさはあんまなかったな......)。
そんなこんなでわちゃわちゃ楽しいのに最後はちゃんと心温まるクリスマスストーリーしてくれるのも良いよね。

しかしなんか子供の頃は2のが好きで2の場面ばっか覚えてて1は意外と忘れてる部分も多かったので見返せて良かったし2も楽しみである。