レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981)

1936年、ナチスがエジプトで伝説のアーク《聖櫃》を発掘していることを知らされた考古学者のインディアナ・ジョーンズはアーク奪還のためにエジプトへと向かうが......。

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意外と観たことなかったインディ・ジョーンズの第1作ですが、そもそも本作だけタイトルがレイダースなので大人になるまでこれがあの「インディー・ジョーンズ」だということすら知りませんでした......。

それはさておき、初めて観ましたがやっぱり80年代のザ・ハリウッド大作エンタメという感じで面白かった(ラスト以外)。
冒頭から本筋に繋がる前座的な発掘調査という名の過酷スタントをするために秘境を訪れたインディアナがSASUKEみたいな遺跡で危機一髪を演じる手に汗握るシークエンスで掴みはOKなのがさすがスピルバーグ監督作。

そこから本編に入ってもところどころでちょいちょい派手なアクションが挟まれて緩急付いた展開で楽しませてもらえます。
インディアナの大学で授業もしながら裏(？)ではド派手なアクションをする冒険家でもある設定が魅力的なんですが、日常パートが短すぎてそのギャップがあんまり感じられないのは惜しく感じました。またヒロインもかなり酷い目にあっているんだけど、ただ画面に華を添えるセクシー美女くらいの存在感しかなくてもうちょい彼女の活躍なりドラマの描き込みなりあって欲しい気はしてしまいました。
また、終盤まではインディアナたちが絶体絶命のピンチに陥る⇒それをなんとか切り抜けるという繰り返しでハラハラしっぱなしで楽しかったんですが、なぜかラストの1番のクライマックスになるべきところで明らかに手抜きみたいな展開になるのが解せなかった......。正直ここでだいぶ醒めちゃったとさえ言えますし、これをやるにしてもせめてもう一悶着あってからにして欲しかった感がある。

という感じでラストの雑さでわりと全てがどうでも良くなってしまうのが難点ですが、まぁこういう映画は子供の頃に観て思い出として心に残しておくのが正解であって今さら初めて観て大人の捻じ曲がった感性でとやかく言うこと自体野暮な気はします。