偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2024年10月に聴いた音楽まとめ

conton candy『melt pop』

「ファジーネーブル」がバイラルヒットした注目の女性3人組バンドの初のフルアルバム。
代表曲となった「ファジーネーブル」をはじめ、これまでにミニアルバムに収録された曲も結構入っているのはあんまり好きじゃないんですが、内容は素晴らしいです。
タイトルに「pop」と冠する通り、シンプルなスリーピースのギターロックサウンドながら、メロディや歌詞はポップでキャッチーで、15曲のフルボリュームを飽きずに聴かせてくれます。すでにだいぶ注目されてはいるけど、ここからどんどん売れていきそうなバンドなので楽しみに追いかけたいです。
特に好きな曲は、疾走感が凄い「ロングスカートは靡いて」、アジカンの影響をめちゃ感じる(そしてちょっとスマパンな)「急行券とリズム」、エイトビートのパンクなラストナンバー「好きなものは手のひらの中」です。



Aooo『Aooo』

元・赤い公園石野理子さんがボーカルで、ギタードラムベースをそれぞれボカロPなどでソロ活動もするメンバーが固める新生バンドのデビューアルバムにして(会場販売などを除く)初音源。
結成時から気になってはいながらもサブスクで聴ける音源がなくてどんなバンドなのかすら分からなかったんですが、待望の本作を聴いてみたらめちゃくちゃ良かった!
ボカロカルチャーの人たちが作曲してるのもあってチャキチャキした曲が多めですが、石野さんの声の透き通る深みによってうるさい感じにはなっていなくて聴きやすい。そしてメンバー3人が作曲してるので曲調も「おもちゃ箱みたい」にバラエティに富んでてワクワクさせてくれます。
特に好きな曲は、中毒性ハンパないキラーチューンにしてバンドそのものの在り方を歌う歌詞も印象的な2曲目「サラダボウル」(イントロ的な1曲目からの流れも最高!)、切ない疾走感これぞ日本のギターロック!て感じの「水中少女」、しっとりしつつも軽やかで切ないメロディに胸締め付けられる「ネロリ」あたりです。



Vaundy「風神」「Gorilla芝居」

風神

風神

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アルバムじゃないけどあまりにも好きなので......。なぜか2曲連続してリリースされた新曲はどちらも「踊り子」とかに近いイメージのR&Bっぽい洒脱な曲で、中毒性強すぎてずっと聴いてます。
リーガルリリーもindigo la endも私の中で死んだ今となってはVaundyの新曲が今年のベストソングや!