思い出が愛なのかなと最近は思います。
昔は、好きな人の好きなところを100個言おうとしてました。
つまり、「ここが好き」「ここが好き」という相手の個性へのいいねボタンが恋とか愛とかだと思ってたんですね。
でも、そうじゃなくて、どこが好きとか言えなくても一緒に過ごした時間そのものが愛なんじゃないかと最近やっと気付きました。
あなたと一緒にどこどこへ行ったこと。なになにを食べたこと。そんなことを積み重ねていくうちに大切になっていくんじゃないか。
だからね、別に理想の相手と付き合わなくてもいいし、100%好きな状態から始めなくても、付き合い始めてから好きになってくってのでもいいと思うんです。
でも、思い出が増えるほど、別れることへの恐怖も鏡に映すように同じ量だけ増えてしまうというのもある。
だからだんだん後に引けなくなるんですよ。最初のうちなら思い出もそんなにないから忘れるのも簡単だけど、数年とかでも一緒にいるともう家の近所のどこにいても思い出がある。そんな状態で失ってしまったら、と思うと怖くて死にたくなりますよね。幸せの山があればその高さ分の不幸の谷がある。そんな巧妙な罠。
怖いなぁ、人生。
特にオチもないけど私の好きなバンドの歌詞を引用して終わります。
一緒に住んだアパートの前のコンビニは潰れたって
意味はないけど僕は家を飛び出した