偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

13日の金曜日・完結編(1984)


頭に斧を突き立てられて死んだはずのジェイソンは死体安置所で蘇り逃走。
一方、湖畔に住む姉弟はジェイソンへの復讐を目論む青年と出会い、彼らの隣家には浮かれた若者たちがバカンスにやってきて......。


というわけでついにシリーズ完結編!いや、完結編とか言いながらどんどん続きでとるやんけ!
というのは置いといて、6〜7年前くらいに1〜3を一気に見て、「完結編までは観たい」とか言ってたのにずっと観てなかった本作、U-NEXTでようやく観ました。

まぁ、いつも通りっちゃいつも通りな感じがするけどいかんせん前のを観たのが昔すぎてあんま覚えとらん。しかし冒頭でこれまでのシリーズダイジェストをやってくれるからなんとなく思い出せるし、ぶっちゃけいつも通りなのでこれまでのシリーズ観てなくたってかまわぬ。
序盤からわりとサクサク人が死んでいくし、序盤は死ぬシーンをあえてじっくりは映さずに焦らすやり方も上手くてつい見入ってしまいます。
そして、性欲を持て余した若者たちがツガイを取っ替え引っ替えする様は動物の交尾を観察するみたいな面白さがあるし、何より近所で起こっているえっちな出来事に興奮する主人公のトミー少年が可愛らしくて好き。めっちゃ良いところでママに邪魔されて観れないあの感じ、良い。あと双子姉妹がえろすぎる。

後半はお約束のセックスした奴から殺されていく展開で、特に双子姉妹のイケメンとやった方の殺害シーンがまぁシンプルなんだけど「そっちか!」という意外性があってショック描写として素晴らしかった。
ラストは反撃もしてちょっとしたアクションもあり(終盤でいつも反撃されるジェイソンさんかわいい)、完結した感じと悪夢は終わらないという予感を孕んだ余韻とが両立されていてなかなか良い終わり方(だけどその後すぐ5が出て台無し感......)。

若者たちだけじゃなく復讐青年や姉弟のお話も絡んできてストーリー上の見どころも多いとも言えますが、反面それぞれの描き込みが中途半端な感も否めないのが惜しい。とはいえまぁ別にジェイソンに人間ドラマ期待してないし今回もジェイソンが活躍するだけでまぁなんだかんだ楽しめました。