偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

オンネリとアンネリのおうち(2014)


仲良しの女の子アンネリとオンネリ。ある日ふたりはバラ通りで大金を拾い、そのお金でバラの木夫人から素敵な家を買う。ふたりはそこに2人きりで住むことに決めるが、お隣さんは気難しくて怖い女の人で......。



フィンランドで人気の児童文学のシリーズが原作らしいです。

とにかく悪い人が出てこなくて、みんないいやつっていう優しい世界がぬるぬると心地よくてちょっと疲れた時にたらっと観るにはとてもいい感じの映画でした。
ご近所さんが魔女っぽいんだけどなんか凄いのかショボいのか微妙な不思議なモノが溢れていたり、警官がめちゃ良い人なんだけどめちゃゆるくて拾ったお金そのままくれたりするのでツッコミどころも満載で楽しく観れました。
そんでも後半では事件も起こるんだけど、犯人にもやむにやまれぬ事情があって決して悪い人としては描かれていないし、ほのかな苦味を残しつつも最終的にはもちろんハッピーエンドになるのもまったりしてて良かった。

ただ、ジャケ写の印象で映像めちゃ綺麗そうと思ってたら、色彩とかは鮮やかなんだけどわりとテレビ映画ぐらいのクオリティの映像だったのが残念ではある。
まぁでも心地良い映画だったし主人公たちが可愛いので続きもタラっと観たいな。