偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

リーガルリリー『街の星』池下CLUB UPSET 2023.4.12

最近好きな、というかまぁ今1番好きなバンドであるリーガルリリーのライブに初めて行ってきました。

仕事を早めに切り上げ、「今日は帰りやす!さーせんw」とか言いながら池下へと向かい、したら意外と早く着いたのでフォルテシモ・アッシュでケーキ買ってからいざアップセットへ。
アップセットは以前DOESのライブで1回だけ来てたんだけど、そういえばビルの5階まで階段で登らなきゃいけなくて仕事終わりにはキツイなぁと思いながらぜえぜえと会場に入るともう人がいっぱいで1番後ろで見ることに。

ライブ自体はコロナ以降でこないだの米津のツアーには行ったけど、あっちはアリーナでキャパで言ったら50分の1くらいなので、ライブハウスのあのむんむんした感じは久しぶりでそんだけで感慨深かった。

ライブレポって難しいっすね。なんか何書いたらいいのか全然わかんねえや。とりあえず音がデカくて最高でした!ってまぁライブなら当たり前やしな。
でも、うるさいくらい激しいロックサウンドなんだけど、それこそ歌詞のモチーフの星や蛍のように繊細な美しさもあって、やっぱロックバンドってのは音源で聴くよりライブやなと再確認させてもらいました。

私のいた場所からはボーカルのたかはしさんは前の方の背高い人の頭越しにチラチラとしか見えず(でも髪色明るくて可愛かった)、ドラムのゆきやまさんも手とドラムセットしか見えんかったけどベースの海さんはちゃんと見えて、なんか踊りながらベース弾いててカッコよく素敵でした。

セトリを順番に紹介していけばええんやろか?
とりあえず、オープニングが高速道路の弾き語りショートバージョンで、そこから乗り物繋がり(?)のGOLD TRAIN、さらにトランジスタラジオ、地球でつかまえて、東京、地獄とノリのいい曲が続いてガッと掴まれました。特に東京の1サビ後のベースが音源の時点で好きだったんだけどライブで聴いた時のアガりようったらもう言葉にできないっすよ。エモの塊がこう、横隔膜からウエッて出てくるような......ダメだ表現が汚ねえな。
そっからのぶらんこ、蛍狩りあたりは静かで幻想的で切実な2曲で、正直言うと音源ではそんなに聴いてなかったんだけどそんな自分の不明を恥じるくらいめちゃくちゃ良かった。ライブだと静かな曲でもアレンジのエグさがもう爆音で迫ってくるからやべえっすね。あと蛍狩りの朗読が生でも上手だった。なんかこう、心臓ぐっと掴まれるような、もはや苦しさに近い気持ち。
その流れからの9mmの花のイントロの切り刻むようなギターの音の説得力がエグいし、前半は静かな雰囲気を引き継ぎつつ終盤では抑えていたものを解放するようなバンドサウンドの爆発に狂ったようなほぼ痙攣みたいなノリ方をしてしまって周りの人に引かれたかもしれん。
から、アルバム通りアルケミラへの繋ぎがまた最高で、癒されました。

そして一旦MC。
喋りは上手くないんだけど「すんません興奮しちゃって上手く喋れん」(意訳)みたいに言ってたように一生懸命な感じが伝わってきて、歌詞とかから勝手にイメージしていた通りのいい人なんだなと分かってホロリとくるような、それでいて1997年生まれだとたぶん弟と同い年とかなので(弟の年齢知らんけど)、なんか勝手に妹みたいに感じる親心ならぬ兄心を抱いてしまいました(キモい)。
ツアータイトルの「街と星」について、東京生まれで星が見えなくて......と言う話、初めて星を見た時のこと、初めて曲を作ったこと、音楽やってライブしてるのが当たり前にしたかった、私たちもそれが当たり前にしたくてライブ聴きに来てる......とたどたどしく語るのになんか泣きそうになった。

そして、ツアータイトルに合わせて星にまつわるスターノイズ、60Wの2曲。

街の星は見えなかった
銀河の中寂しかった
あぁカムパネルラ
せいぜい60W
この街の光になった

なんか歌詞のこととか上手く言葉に出来んし言葉にすると言いたいことから遠ざかる気がしちゃうけど、星の見えない都会に住んでいるからこその60W電球から感じる人々の暮らしが光という感覚が優しくてめちゃくちゃ好き、というか好きっていうよりただ泣きそうになってしまう。
そして同じく泣きそうになるノーワーも挟んで2度目のMC。
正直この2度目のMCで何言ってたかはあんま覚えてない......というかもしかしたら上の1回目の方で書いたことが半分こっちだったかもしれん。
けどとにかく、「もうすぐおしまいです」と言ってからの、最後のブロックに導入するたたかわないらいおんのイントロのちょっとゆったりもったいぶるようなアレンジが最高にかっこよくて最高だった。って書いて思い出したけどMCで「興奮してておんなじこと2回言っちゃうかも」って言ってたわ可愛いかよ。
続く1997は私が初めてリーガルリリーを知ったきっかけの曲(オートバックスで流れててShazamした)で、あの日あの時あのオートバックスに行かなかったら......という小田和正的感傷に浸ってしまいました。それはそれとして、海さんがよく見える位置にいたのでベースイントロのカッコよさが弾いてる姿付きで迫ってきて最高でした。
そして、新曲ハイキもめちゃくちゃ良かった。なんつーか、この新曲が今回のライブで一番テンション上がって、スピッツでもそうだけど新曲が一番好きなバンドは本当に好きなバンドなので私はリーガルリリーちゃんマジで好きなんだなぁと実感して1番好きなバンドに昇格しました(スピッツは殿堂入りなので対象外)。
そして本編最後はリッケンバッカー。私は前述のように1997で知ったんですが、やっぱりお客さんの反応も1番良かったし私も大好きな曲だし、こういうアンセム的な曲がひとつあると強えよなと思う。てか声高えすげえ。
そういえば書いてなかったけど歌もうまかったです。なんか申し訳ないけど正直音源でも変な音程の曲が多くて不安だったんだけど、よかった。



アンコールでは他のメンバー2人によるゆるすぎるグッズ紹介と新曲MVの告知を挟んで、私の1番好きなセイントアンガーやってくれて大興奮でした。
そして、最後の曲が好きでよかった。。これも実はそんな聴いてなかったけど、穏やかで暖かみがあって、ライブの最後にホッとさせてくれる感じでとても良かった!

て感じで、好きな曲はもちろん最高だったしあんま聴いてなかった曲も好きになったし、終演後のSEでなんか聴いたことある曲かかっててShazamしたらレディヘのBlow Outでそれもついでに好きになりました。ぜってえまた行くからな!首洗って待ってろ!