偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

米津玄師『空想』日本ガイシアリーナ 2023.5.8


昨日、米ちゃんのライブ行ってきました!
写真は昼飯の味噌煮込みうどんと夜飯のお寿司です。


せっかく有給を取ったのに妻が一緒に行く友達と夕方まで遊んでくると言い出したため私は一人寂しくそのへんの味噌煮込みうどん屋さんに入ったら良いお店でした。たまにはチェーン店じゃないこういうお店に行くのも良いなと。



そしてなんやかんやあって、妻と、妻の友達と、妻の友達の父親という、謎のパーティーで合流していざ入場。
入場したら妻が「2階席だからね!」と言うので2階の46列を探していたけど2階にはどう見ても30列くらいしかなくて係の人に聞いたら1階席で騙された。
しかしおかげで「なぁんだ2階かぁ〜」からの「しゃおら!1階だぜ!」という落差で嬉しさ100倍アンパンマン

それはさておき、今回はステージの演出は前回(変身ツアー)よりシンプル(いや、でもすごかったけど)な印象。その分、曲にアレンジを加えてたり、声出し解禁のせいもあるかもしれないけど結構煽ってきたりMCでしょーもない話を長々としたりと、なんか凄くライブ楽しんでるし楽しませようとしてる感じが伝わってきて、米ちゃん成長したね......と親心で見てしまった(俺のが歳下やぞ何様だ)。

オープニングはなんかキャトルミューティレーションみたいに空からぱーぱーって光が降ってくる演出で、そこからの一曲目カムパネルラ
銀河鉄道に乗って空想の国からやってきて空想の国へ連れて行ってくれるという演出で、最後の星の列車がきらりーんって去っていくところが綺麗でした。

続く迷える羊は前回も思ったけどめちゃくちゃライブ映えする曲で、ヴァースの部分のゴリゴリっとしたリズムに軀を無理やり駆動させられるような快感があってめちゃくちゃ気持ちいい。これも蒸気機関車の映像だったかな。なんか映像がCGのゲームみたいな感じでちょっとダ......って感......しなくもな......。

そこから畳み掛けるように無理やり駆動系ソングの感電をぶっ込んできて最高。この辺のSEみたいなの多用してる曲はライブではバンドだけで聴きたい気もしなくもない(文句ばっか言うなさっきから)。

続くviviは初期の曲ではかなり好きなやつなのでシンプルに嬉しかった。天井が落ちてくる演出で初期の曲特有の狭い部屋に閉じこもっている感じも出てて素敵。

そして、最近の気分ではめちゃくちゃ好きな優しい人もやってくれて嬉しかった。前もなんかに書いたけど歌詞が好きな曲なので歌の力がぐわ〜って迫ってきてやられちゃいました。

からのスカした感じのDécolletéで抜け感演出するのもオシャレで、後ろの映像もルビンの壺を女体に見立てたオシャレエッチなやつで素敵だったがこの辺で脱水症状を恐るあまり飲みすぎていたグリーンダカラが膀胱を猛攻撃してきて......。

Lemonのイントロが始まった時に、「あ、次レモンか。まぁレモンはいっか」と思って便所に行ってしまった......。なのでレモンのことはなんも知らないです。でもこの後ずっと我慢しながら見るよりレモンだけ犠牲にしてすっきりした気持ちで観て断然良かったと思う。ありがとうレモン🍋🍋🍋

M八七もおしっこすっきり気持ちいい〜の余韻であんま覚えてないけど、星空が綺麗だったのと頭上にウルトラマンの素みたいな柔らかい宝石みたいなのが浮かんでた気がする。

そしてMC。
マインスイーパーにハマってて最近は気付けば爆弾を処理したくなっちゃうという前Twitterで流行った薬物依存コピペみたいな話をし出してウケた。
そこからこんなどうしようもない日々ですよこんな日々もはや懲り懲りっすよみたいな強引な繋ぎでLOSERに行くのがウケた。30代のテーマはユーモアらしいからね。
ルーザーは早口の部分の言い方アレンジしてたり、鉄骨みたいなセット(さっきまでスクリーンだったのにいつの間に......?)に登りながらカメラに向かって喚いたりとアレンジや演出も楽しくてまさにアンセム

そして、そっからギターロックアンセムNighthawksへの流れも痺れる。ここからぶち上げコーナーへ。やっぱバンド好きなんでこういうシンプルバンドサウンドの曲やってくれると安心しますね。
し・か・も!なんと間奏のギターソロでBUMPの「天体観測」弾きましたからね!いつもやってんのか知らないけど、びっくりして「ワァ......ァ!!」ってなんかちいかわみたいな声出た。妻に「天体観測やったね!」って言ったらBUMPあんま知らんから冗談だと思って無視された。クソだわ。

ひまわりもロックサウンドでカッコよかった。なんか黄色かった......(楽しくてうろ覚えになってきてる)。

ゴーゴー幽霊船もよかった......。なんかこの曲ってイントロだけでめちゃくちゃ盛り上がっちゃうのよね。私が最初に米津を知ったきっかけの曲でもあるから。
12345678って数えるところ地味にめちゃ息上がりそうに見えるんだけど乱れずにやり続けててプロって肺活量すげえんだなって思った。

そしてテン上げコーナーのラストがKick Backですが、これはマジでライブで1番盛り上がる!新たなライブアンセムの誕生っすよね。ハンディカムで米ちゃんの顔とか床に転がってるダンサーさんとか映す楽しく攻撃的な演出がカッケェ。この曲は今後毎回やってほしいっす。歌い上げる系の曲は多いけどここまでがっつりシャウトするのもこの曲くらいなんで。米ちゃんのシャウト好きなんすよね声良いし。

そして、一旦落ち着いて新曲の月を見ていた
映像は波打ち際で空には月。ダンサーのお姉さんが花道で踊る幻想的な演出。
曲はわりと静かなヴァースからコーラスで歌い上げる感じだった気がするけどずっと歌い上げてた気もする。圧の強い感じで今んところそんなにハマんなかったけど、出たらわからん。しかしダンサーのお姉さんが綺麗すぎて米津のことは1ミリも見てなかったわ反省。

打上花火は同じ波打ち際の映像と月で、画風だけアニメっぽく変わる演出。
最後のとこの歌のアレンジもエモかった。

そしてCD通りの曲順で灰色と青ですが、菅田将暉のパートめちゃ菅田将暉のモノマネで歌ってて凄かった。一瞬本人きたかと思った。

そしてしっとり繋ぎでかいじゅうのマーチ
この曲は実はそんなに好きじゃなくて普段あんま聴いてないんだけど生で聴いたらさすがに良くてちょっと好きになりました。あんま聴いてないから歌詞とかもよく知らなかったけど良いこと言ってますね。今度からちゃんと聴きます。

そして、本編ラストが馬と鹿
MVのように大勢のダンサーの壁の前に立って歌うパフォーマンスで、最後の方に花道の方に歩いてくるところとかは圧巻でした。
そして歌い終わって「米津玄師でした〜」みたいなこと言うから「え、これ最後の曲だったの〜??」となりました。最後の曲だぜ!とか言って欲しい。





という感じで本編終わり、例によって全く揃わないアンコールの拍手(ガイシホールデカすぎて席によって時差が生じて合わせられないんですよね)の後でなんかBGMみたいなのが流れるからそれも演出かと思ったらたぶんイントロで、いきなり新曲をやってくれてぶち上がりました!
新曲は雰囲気的には「春雷」とか「PLACEBO」みたいな印象のオシャレで踊れる曲で、でももっとダークな感じでめちゃ好きな曲調でした。
てっきり『君たちはどう生きるか』の主題歌をやると思ってたので(いや、やんのか知らんけど)、趣味全開で作ったB面曲みたいな感じのが聴けて最高だった。

そして違ったかも知んないけどここでMCだったはず。メンバー紹介、新曲やりたかったからやっちゃったてへぺろみたいな話。あとギター中ちゃんとのご当地トークがけっこう長くて嬉しかったです。
名古屋市科学館行ったよ〜、名古屋城行ったよ〜からの大須行ったよ〜で一段と会場が沸いて名古屋人どんだけ大須好きなんだよと思った。
あと「。すまし貸もで何」の近藤産興というマニアックなネタを仕込んできてて笑った。


そしてPOP SONGではまたダンサーの皆さんが出てきてPVっぽいイメージの愉快なダンスとバックでは『2001年宇宙の旅』の猿とか出てくるあたりっぽい映像で日蝕したりしててカオスな感じが楽しかった。

アイネクライネは前回見た時と同じくPVのアニメから人物抜いたみたいな映像で綺麗だった。

続くPLACEBOではまた野田洋次郎のモノマネで歌いつつ同期音源で米津のコーラスが入るのでどっちがどっちなのか混乱してしまった。米津その声出るんだ?とは思ったけど別にモノマネせんくてもええんちゃうかとも思う。しかしこの曲も大好きなので聴けてよかったし踊った。

最後はもちろん最新リリースのLADY
盛り上がるって感じじゃないけど、空想の世界からまた退屈な(そして愛おしい)日常へとふわっと送り返してくれるような曲でライブのラストにはぴったりだなと思った。
そして一曲目の「カムパネルラ」と同じ星の列車の映像で終わるのも粋でした。

という感じで2回目米津も楽しかったのでまた行きます!
ツアー終わったらアルバム出してほしいね。