アジカンのゴッチの本。
ゴッチが自分のスタジオ「コールド・ブレイン・スタジオ」を作り、改良していく様子を綴った連載コラムをまとめたもの。
一応バンドファンの端くれを自認していながら、楽器や音響・録音機材について全く知らなかったので、音楽スタジオというのがどんなところでどうやってレコーディングをしてるのかということが知れて音楽の本として面白かったです。
......というのが20%くらいで、本書の80%くらいはゴッチのわけわからん妄想や、回りくどすぎて本題を忘れるほどの豊かな比喩表現から出来ています。
なので、彼の惚けた文体が好きじゃなかったり「さっさと本題を話さんかい」と思ってしまう人は絶対読まない方がいいです。
逆に私のように本題そっちのけでうだうだとどうでもいいことを書き連ねてるのをニヤニヤしながら読める人にはおすすめかな。
ともあれ、下らない超幻想全身全霊をくれようぉおううぉおういぇいいぇいいぇいいぇ〜〜などのバチくそかっこいい歌詞を書きまくってるゴッチの素のギャグセンスが見られてファンとしてはすごく楽しい一冊でした。