偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

リーガルリリーの新曲「17」が出たのでみなさん聴いてください。よろしくお願いします。

煌めきというものはどんなに明るくキラキラ光っていてもどこかその中に儚さがあるものだと思う。
そんなことを感じさせるリーガルリリーの新曲「17」が出たので、今この文章を読んでいる方は全員聴いてください。

リーガルリリーは今年で結成10周年を迎え、作詞作曲ボーカルギター担当のたかはしほのかは今年で27歳。
そんな記念すべき年に放たれる、10年前にバンドを組んだ時の気持ちを歌ったのがこの新曲「17」。
そして、それと併せてデビューミニアルバムに収録されているバンドの出世曲「リッケンバッカー」の2024verのMVも公開されました。
リッケンバッカー」では、

きみはおんがくを中途半端にやめた

きみはまいにちを中途半端にやめた

と歌われますが、私はここでたかはしほのかが影響を受けたニルヴァーナカート・コバーンを連想します。
17歳くらいの時に作った「リッケンバッカー」という曲を27歳でおんがくを、まいにちを、中途半端にやめてしまった彼への歌だと捉えるなら、今回の新曲「17」は27歳になって、17歳の頃にはじめたバンドを中途半端にやめなかったことへの祝福であり、これからも続けていく決意のような曲だから、まぁぐっとくるより他にどうしようもないよね。

ニセモノのロックンロールさ。
ぼくだけのロックンロールさ。

と歌っていた「リッケンバッカー」に対して、

ロックンロールクロー 壊れちっちゃった感情に
進むビート 進むバンド 引っ掻いて進んで

と歌う「17」からは、「ぼくだけのロックンロール」だったものがリスナーに届いて私たちのホンモノのロックンロールになったことが感じられて、まぁぐっとくるより他にどうしようもないよね。

イントロからしてリーガルリリーには珍しいくらい明るいのになんか切なさも感じさせる音で(コード感?)、一度聴き始めてしまうともう3分足らずの短さを息吐く間もなく、リーガルリリーに手を引かれて一緒に駆け抜けるように聴けちゃう最高の曲。早くライブで聴きてえ。間奏のギターソロのエフェクトカッコ良すぎるんだけど......。
MVを見ると分かりやすいけどアウトロで4×4+1=17になってる、この「+1」の部分にこっから進んでいく感じが出てて、今年のリーガルリリーが楽しみになっちまう。フルアルバムと野音の円盤出してくれ!ライブも名古屋に2回は来てくれ!

そんでそう、MVですよ!!!なにあれ!!!
制服を着てる17歳の俳優・相羽星良さんが学校で起きる少し不思議なことに悩む横で男子高校生に扮したリーガルリリーのメンバーが演奏しながらそっと佇んでる、この近すぎないけど見守る距離感がやばい。
てかそんなことより男子高校生コスプレがやばい。
スカした感じのイケメン海先輩とワイルドなイケメンゆきやま先輩のカッコよさに対してたかはし先輩だけなんかふわっとした帽子で可愛すぎるのずるくないですか。MVの0:48頃の穴の向こうからちょっと体傾けて覗き込むたかはし先輩と1:49頃のにっこりしながらギター弾いて歌ってるたかはし先輩がキュートすぎて高校の時こんな先輩いたらぜってえー舎弟になってたわ......いなくてよかった......と思った。

ちなみにこないだ対バンしてた小山田壮平andymoriには「16」って曲があるけど、この曲はちょっとandymoriも感じるし(16じゃなくてシティライツとかだけど)(ちなみにandymoriには1984もあるしな)、BaseBallBearには「17歳」があるけどこの曲のMVはベボベの「Perfect Blue」っぽさもあるし、そういう私が今まで聴いてきた大好きなバンドたちとの繋がりを感じさせてくれるところも最高な曲です。

曲についてというよりは周辺情報とMV可愛いしかいってない気がするけど、まぁどうせ今年アルバム出るから曲についてはその時にでも書くわ。とりあえず弊ブログの読者さんやTwitterのフォロワーさんは全員聴け!