偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2023年に観た映画ベスト!

さて、今年も間も無く終わるので、恒例の今年のベストシリーズ、映画編です。

今年は自分の中で映画を観る年にしてたので映画めちゃくちゃ観ましたね。ここ数年だとダントツ1番観たと思う。特に今年は映画館にいっぱい行こうという目標を立てていて、今までの人生で映画館行った回数と同じくらいの回数この一年で行ったんじゃねえかってくらい。ちゃんと数えてないけどたぶん30本近く映画館で観てます。
奇しくも好きな監督(シャマラン、アルジェント、ヴァーホーヴェン)の新作も続いたのもあり、後半仕事が忙しくなるまではコンスタントに観に行けたので良かったです。しかし今って映画高いね......。毎年このペースだと破産するけど来年からも月1くらいでは行きたいなぁ......。

まぁそんなわけで、今年は家でも映画館でもたくさん観たので、映画館編とお家編でそれぞれベスト10を選んでみました。
映画館で見た旧作とか家で見た新作とかも混ざるけどご容赦ください。


映画館編

10.EO

こちらも高齢の監督のひさびさ新作。
ロバ視点で会話も少なく家で見てたら絶対寝たであろう作品ですが映画館で観ると静謐な映像美とロバさんの演技にめちゃくちゃ引き込まれてしまうという、映画館ならではの体験ができました。


9.エゴイスト

ゲイのカップルを美化も普遍化もせずに生々しく描いた日本映画。男の同性愛者であることの生きづらさをそのままぶつけられては「性別とか関係ない普遍的な愛💕」とか言ってられないけど、それでも超個別的な「エゴ」の関係を描くことで観客も自分と大切な人との関係を考えさせられる普遍性をも持った傑作で、遠くて近い映像演出にもそういうとこが現れていて良かった。


8.怪物

是枝監督×坂元裕二×坂本龍一安藤サクラ×瑛太というキャストスタッフを見てミーハー的に観に行った作品ですが、伏線回収バリバリの娯楽的快楽を貪りつつ社会的なテーマ性にヒリヒリさせられつつラストはめちゃくちゃ優しいという感情ぶん回されまくる濃密な体験。


7. RRR

3時間常に楽しいだけの映画です。


6.鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎


5. イノセンツ


低予算でインディー感があり、静かな映画なんだけど脚本の面白さと主役の子供達の演技だけで観られる超能力SFです。


4. バーナデット ママは行方不明

リンクレイター監督の4年くらい前の作品なんですがようやく日本公開。なぜ4年寝かされたのか分からんくらい良かったです。


3. えっ?サメ男

これが3位なのはつまらない冗談だと思われそうですが、小さい映画館でみんなで笑ったりツッコミ入れながらクソ映画を観るという体験自体が最高だった。内容もクソ映画ではあるけど観客を楽しませようというサービス精神だけで出来ているような愛すべきクソで、これをただのクソサメ映画と一緒にしたらアカン!と思いました。


2. キラーカブトガニ


こんなんばっかですんませんけど、これもめちゃ良かったんですよね〜。青春の煌めきが詰まっていてとても「サメの時代は終わった!」とか言いながら巨大カブトガニが出てくる映画とは思えない。正直ちょっと泣きました。


1.aftersun/アフターサン

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ランキングを作るというのも悩むモノなんですが1位だけはもう最初っからこれしかねえと決まってました。
新人監督のデビュー作なんだけど、静かで淡々としてて言葉で説明しすぎないけど観てればだいたいどういうことか分かる......という描き方がオシャレで映像もめちゃ綺麗で、これを大スクリーンで集中して観られたのは特別な体験になったと思います。まぁその後家でも2回目観たけど。
とにかくめちゃくちゃいい映画なのでみんな観てくれよな!


追記
書いた後でトットちゃんとパーフェクトデイズ観に行ったらめちゃくちゃ良かったので3位と2位に入れたい......。




おうち編


こっちはまぁ旧作だしここの作品のコメントは割愛します。



8. バビロン


6. ブックスマート

5. HANA-BI

4. ロッキー


1. ザ・バニシング 消失



全体にあまり統一感のない並びになりましたが、そんだけ色々観れたということで......。
こっちも1位だけはこれしかねえと決めていました。そんくらい衝撃的な作品だったのでぜひ観てね!
という感じで、今年はめっちゃ映画観ちゃったので来年は溜まった積読を崩していきたいと思うなり......。良いお年を!