偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

イディオッツ

『奇跡の海』(1996)に続く"黄金の心"三部作の第2作です。

イディオッツ [DVD]

イディオッツ [DVD]

  • 発売日: 2011/09/07
  • メディア: DVD



深い悲しみに沈む女性カレンは、レストランで知的障害者の団体に出会う。
彼らは実は障害者のふりをして迷惑行為を行う団体だった。しかし、カレンは彼らに魅力を感じ、自らもその一員になる。




というわけで、『奇跡の海』や『ダンサーインザダーク』は1人の女性の人生に焦点が合わされているところ、本作はイディオッツという集団が主役でやや毛色が違う異色作になってます。
とりあえず、個人的にはあんま好きじゃないっすね。


一応、知的障害者のふりをする団体が出てきて、彼らに対する世間の人たちの上辺は優しく、でもあからさまに迷惑そうな態度を描いてたりするんだけど、それだけじゃなくて。
そんなことしてる彼らも、それを利用して無銭飲食とか詐欺とかチャチい犯罪をしてるだけだったり、挙げ句の果てには実際の障害者に差別的な暴言を吐いたりと、めちゃくちゃなんすよね。正直ダセえ。

そもそも、うーん、こんなこと言うとあれだけど、まぁ、そりゃあ私でも買おうとしてる家の隣にあの集団いたらああいう態度にはなるだろうし......。それを今更突きつけられても何を思えば良いのか......。ましてやそれを突きつけたいわけでもなさそうだし。
はい、感想なんか書いといてあれだけど、どうやってこの映画を観ればいいのかが、分からなかったんです。


ただ、パパのお迎えのシーンとか、最後とか、印象的なところはあったです。はい。