偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2024年3月に聴いた音楽まとめ

BaseBallBear「天使だったじゃないか」

前作『DIARY KEY』から3年ぶりの作品となる本作は6曲入りのミニアルバム。正直3年待ったからフルアルバムを聴きたいところではありましたが、内容はめちゃ良かったので満足です。
原点回帰的ギターポップ路線をさらに推し進めたサウンドに、過去を大切に振り返りながらも未来へ進んでいくような成熟と青さを併せ持つ歌詞が最高。ケレン味はないので初聴ではそんなにピンと来なかったのが聴くたびにじわじわと良さを増していっています。



Mildlife「Chorus」

Chorus

Chorus

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初めて聴いたわりと最近のジャズファンクバンド。
歌は入ってるんだけど歌メインじゃなくて聴き心地はインストに近くて、演奏がキャッチーで気持ちよくて夜の帰り道とかにずっと聴いちゃう。


David Bowie「Reality」

Reality

Reality

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2003年の作品で、本作のツアー中に動脈瘤で倒れ以後10年間アルバムを出してなかった、いわば休止期間前最後のアルバム。
かつての作品のような強烈なインパクトはないけど落ち着いた良質なポップソングを集めたアルバムになってて、ロック感強めな中にもR&Bっぽさなんかもあって普通に良いアルバム。特にLooking for WaterとBring Me the Disco Kingの2曲はかなり好きです。


SEKAI NO OWARINautilus

Nautilus (初回限定盤)(DVD付)

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  • アーティスト:SEKAI NO OWARI
  • ユニバーサル ミュージック
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セカオワ3年くらいぶりのアルバムは、この3年間にリリースされたシングル曲8曲に新曲4曲を加えた12曲入り。
最近のバンドはデジタルシングルめっちゃ出すからアルバムが出た時に既発曲ばっかでつまらん!......と思いながら聴いたけど、まぁそれもそうだけどやっぱとても良かった。
アルバムリード曲級の新曲「タイムマシン」が惜しげもなく1曲目に入ってていきなりめちゃ良い曲〜と思ってたらそこからアゲアゲのポップソングゾーン、ダークな曲のゾーン、温かみのある曲ゾーンと、既発曲新曲織り交ぜつつ流れるような曲順の良さで、こんだけ個性的な曲が揃いながらアルバム通して一つの作品として聴けちゃうのが凄かった。新曲がまた全部めちゃくちゃ良くて、ポップさからアダルトな雰囲気まで今のセカオワの魅力が全部味わえるアルバムになってます。ドラゲナイしか知らない人とかにおすすめ。


きのこ帝国「eureka」

フェイクワールドワンダーランドというアルバムがめちゃくちゃ好きでそればっか何回も聴いてるきのこ帝国ですがそろそろ他のも聴こうかなと思って聴いたらめっっちゃ良い。
ジャケ写の印象通りの暗めの雰囲気がめっちゃカッコよくて、なんせほとんど夜の歌。「あいつをどうやって殺してやろうか〜」なんて物騒なことをいきなり言い出したりもする歌詞も鋭利でところどころドキッとさせられます。「間違った夜に状況が一つ」とか凄え歌詞。
曲調もキャッチーではありつつポップすぎなくてシューゲイザー感だったりオルタナ感が強い気がして(シューゲイザーって何か知らないから適当ですけど)ちょうどいい。きのこ帝国、全部ちゃんと聴かなきゃなと思わされた。