偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

2023-06-14から1日間の記事一覧

泡坂妻夫『折鶴』感想

創元推理文庫から今年3作品連続で復刊される泡坂妻夫の短編集の第2弾。 失われゆく伝統芸能、職人の悲哀を描いた人間ドラマであり、そして人間の心の機微から謎が生まれるミステリでもある、自身も職人である泡坂妻夫にしか描けない作品集。 最初と最後の2編…