偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

一年

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職場と家が同じ日に変わったあの時から、一年ほどが経ちました。

この町にも慣れてきて、駅前のロータリーの風景や、電車が来た時だけ混む駅前のスーパーにも愛着が湧いてきたし、家の近所の神社に住む猫とも少しだけ仲良くなりました。

こんなことを言うと、上京してきたとか、少なくとも県外くらいには引っ越したみたいですが、なんのことはなく、実家から車で10分くらいの隣町に来ただけなんです。

とはいえ、それまで実家から出たことのない身としては結構大きな変化。しかし良い方への変化だと言う気がしています。

一年半くらい前は仕事がつらくて死にたい死にたい言いながら毎日意味もなく泣いてたので今思うとビョーキですが、その時はアフリカの子供たちのことを思いながらこの程度のことで弱音を吐く自分のダメさが嫌でした。
今の職場は、まぁ会社は同じだから待遇は50歩100歩だけど、人がいいから病むほどのストレスを感じずにすんでいます。非常に不謹慎な言い方ですが、コロナによって飲み会がなくなったりと生きやすい世の中になった面もあります。やっぱり人間関係が1番大事ですよね。

産んでくれって頼んでない以上、親に感謝したことは一度もないけど、でも実家を出ると親のありがたみが身に染みて分かります。何より、そう思えるくらいまともな親の元に産まれてきたことは不幸中の幸いでした。
しかし、実家にいるときはテレビを見なきゃいけなかったり好きなものを否定されたりすることが鬱陶しくもあって、毎日顔を合わせなくて良くなったからこそこれまでよりいい関係性でいられている気がします。

現金なものですが、自分の気持ちに余裕ができてきたから最近は世の中のことや政治のことを少しは考えるようになってきました。昔っから人の気持ちが分からない人間なので、頑張って勉強して優しい人になりたいです。


このアルバムが出たのも一年前で、自分の環境がガラッと変わったタイミングで聴き込んだアルバムということで、今でもちょいちょい聴き返してしまうし、これからも自分の中で特別な位置を占め続けるアルバムになるんだろうと思います。

不思議なまんま
生きてく向こう岸が
明るい保証はないけど