偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

「ボヘミアン・ラプソディ」を観てきました。

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)


はい、観てきました。
観て来たてほやほやだし、シンクよりもフィールな映画なので今回は簡潔に!🤫

私は20代のガキンチョなのでクイーン・ドンピシャ・ジェネレーションではないのですが、母がまさにその世代で、ボウイとかマイケルとかデュランデュランとかと一緒にクイーンも聴いてた感じのおばはん。その母が「絶対見に行く」と言うのでなんとなく便乗して一緒に着いて行きました🤗
そんな家庭環境で育ったので、クイーンの曲やフレディの人となりはいくらかは(エイズで死んだゲイでマッチョのおっちゃん程度には)知っていましたが、私自身は特にクイーンのファンというわけでもありません😵

でもめっちゃ良かった〜〜🥰🥰🥰
泣いた〜〜超超泣いた〜〜😂😂😂


曲はもちろんよくって、知らなくて初めて聴いた曲も多かったけどそれでも映画館の音量で聴くとめっちゃ興奮しました。それはほんと曲が良いから当然のことではありますが、加えてドラマパートがとても良かった!!👍👍

お話は、フレディがギターのブライアン・メイとドラムのロジャー・テイラーと出会うところから、晩年の伝説のライブフェス・"Live Aid"までのフレディの半生を描いています。🎸🎤

なんせ詳しくないのでどのへんまで実話でどのへんまで脚色かは分かりませんが、そんなこたぁ置いといて思ってた以上に物語として素晴らしい出来栄えで、彼の人生のドラマチックさが窺えます。だってこれ私の好きなスピッツとかじゃ絶対無理でしょ😨

ドラマチックとは言いましたが、しかし本作ではそんなフレディの家族やバンドやセクシャリティについての苦悩が中心に描かれていて、いい意味でとっても普通な、我々スターならざる庶民でも共感して泣けるようになってるのがずるいですね😡
フレディがゲイだって知ってて観たので、女の子と付き合って婚約までしているのにはびっくりしましたが、その彼女とのシーンがもう全て泣けるんです。こんなことってある〜?......😱
どうもやっぱり色恋沙汰が私の涙腺の手綱を握ってるので......。つれえ......😢

もちろん、クイーンの名曲たちの作られた背景もいろいろ描かれてて楽しかった!😇
特にタイトルのボヘミアン・ラプソディ
私は実はサカナクションの「ナイトフィッシング・イズ・グッド」を聴いて、母に「おいお前!サカナなんとかいうバンドの曲めっちゃ斬新やで!」と教えたら「え、なにこれボヘミアン・ラプソディのパクリじゃーん懐かし〜」と言われてこの曲の存在を知りました。そして、「なんじゃこれ!」と叫んだものです🤣
そんな、今時の若者が聞いても斬新なくらいですから、当時はめっちゃ衝撃的だったんだろうと思ったらその通りで、斬新すぎて賛否両論どころか事務所にすらなんぞこれと叱られるのには笑っちゃいました。でもそこで曲げないのがバンドとしてかっけえなと😉
あと、個人的にベースの音が好きなのでディスコテックな「Another One Bites the Dust」がめっちゃツボでした。これ、syrup16gの「メビウスゲート」ぽいですよね。


で、その後も色々と紆余曲折の人間ドラマがあるんですが、そこを経た後の最後のライブシーンがすんごかった🤗💖

パフォーマンス自体が、曲自体が良いのは、上にも書いたように元がいいんだから当然っちゃ当然。🙂
凄かったのは、字幕で歌詞がテロップされるのですが、その歌詞の内容がこれまでの物語の総括になっていること!「え、この歌詞あの時の事じゃん......!」という、音楽への興奮+物語としての興奮!🤩🤩
これはもう、上質なミステリーで最後に全ての伏線が回収されて「そうだったのかー!」というのと同質のカタルシスでありまして、音楽だけではなく、物語あってこその感動😊
もうね、ここまででも十分に泣いてましたが、最後のライブシーンで全部持ってかれました。やられました。こりゃずるいや......😳😳



てなわけで、クイーンにそこまで詳しくなくてもノープロブレムに楽しめる、物語としての強度も強えー傑作でした。最高!